運転音が静かなサイクロン掃除機を調査しました(2014年9月1日時点)
「サイクロン掃除機の静音性・運転音について」という記事で書いたように、普通の会話は「約60dB(デシベル)」の騒音なので、公表されている運転音が60dB以下であれば静かなサイクロン掃除機と考えて良いでしょう。
最も静かなサイクロン掃除機は、運転音が「54~約49dB」の「日立 パワーブーストサイクロン CV-SA700」「シャープ スクリュープレスサイクロン EC-VX600」です。
反対に最も音が大きいサイクロン掃除機は「66~約61dB」の「シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-FX60T」となっています。
全体的な傾向として、遠心分離とフィルターを併用する「ハイブリッドサイクロン」方式は音が小さく、多段式の「フィルターレスサイクロン」は複数の旋回気流を発生させるため「風切音」が大きくなるようです。
サイクロン掃除機の「静音性」に関しては、国内メーカーの日立・シャープ・パナソニックが力を入れています。
具体的には、騒音の発生源であるモーターを「遮音カバー」で包んだり、ヘッドや排気経路に「吸音材」を使用して音と振動を抑制しています。
数年前までは各メーカーで静音性を競っていましたが、極端な静音化は本体が大型化して重くなるので、現在は60デシベル前後に落ち着いたようです。
ちなみにダイソンは自社製品の運転音を一切公表していません。理由は不明ですが、おそらく国内メーカー製品と性能比較されたくないのでしょう(個人的な感覚では「60dB台後半」ではないかと思います)
ダイソン製品は、静音性よりも「遠心分離性能」と「吸引力の持続」を重視しているのでしょうから、たとえ静音性能が芳しくないとしても正直に公表してほしいところです。