パナソニック プチサイクロン MC-SR530G

Panasonic メーカー タイトル画像 パナソニックのサイクロン掃除機

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《2015年型プチサイクロンのハイグレードモデル》

「パナソニック プチサイクロン MC-SR530G」は2015年型プチサイクロンシリーズのハイグレードモデルです。

同社初のフィルターレス式となる「ダブルメタルサイクロン」を採用。高性能フィルターで0.3μm以上のハウスダストを約99.9%キャッチします。「LEDナビライト」を親ノズル・子ノズルに内蔵しており、4種類のアタッチメントが付属します。

後継機種は「パナソニック MC-SR540G プチサイクロン」です(2016年9月発売)

目次

製品情報


パナソニック サイクロン掃除機 ピンクシャンパン MC-SR530G-P

「パナソニック プチサイクロン MC-SR530G」は「パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市)」が販売する2015年型「プチサイクロン」シリーズのハイグレードモデルです。

外見は余り変化していないように見えますが、集じん方式を「フィルターレス式」に変更しており、ゴミと空気を約99.9パーセント分離可能。約2年間お手入れ不要に改良されました。

付属品は「ワンタッチ手元ブラシ」「ふとん清潔ノズル」「3段伸縮ロングすき間ノズル」「ホース掛け」の4点となります。

パナソニック プチサイクロン MC-SR520Gとの違いを比較

2014年型となる「パナソニック プチサイクロン MC-SR520G」との違いを比較してみましょう。

主な違いは「本体カラー」「ローラー」「サイズ」「重量」「ヘッド」「延長管」「ホース」「集じん方式」「フィルタークリーニング」「吸込仕事率」「消費電力」「運転音」「排気フィルター」「まいあげブロック構造」「LEDナビライト」「付属品」となります。

本体カラーは従来品と同じ「ピンクシャンパン」なのですが配色が若干変わっています。またローラー部分は従来品が「加飾成形」によるチェック柄だったのに対して2015年モデルでは「ミラー加飾」が採用されています。

サイズは「奥行」が3.4センチ、「高さ」が0.6センチ大きくなっています。これは集じん方式の変更が影響していると思われます。重量は「本体質量2.7キロ」「標準質量4.6キロ」から「本体質量2.6キロ」「標準質量4.2キロ」に変化しており、本体のみで約100グラム、付属品を含めると約400グラムも軽くなっています。

これは基板・モーター・ダストボックスに使われる素材の変更、ノズル・延長管・ホースの軽量化による恩恵なのだそうです。例えばホースは従来品の内径が「43ミリ」だったのに対して2015年モデルは「38ミリ」に径小化されています。

またヘッドも従来品の「パワフル自走ノズル」から「小型軽量パワーノズル」に変更された結果、幅が25センチから23センチに小型化されるなど、約26パーセントの軽量化を達成しているそうです。ただし残念ながらヘッドの「自走機能」は廃止されています。

集じん方式は従来品の「パワープレスサイクロン」から「ダブルメタルサイクロン」に一新されました。

パワープレスサイクロンは、遠心分離とフィルターを併用する「ハイブリッドサイクロン方式」だったのですが、ダブルメタルサイクロンは1段目で大きめのゴミを分離し、2段目に配置された8気筒の遠心分離ユニットで微細なゴミを分離する「フィルターレスサイクロン方式」に進化しています。

ちなみにダブルメタルとは「ステンレスガード」と「メタルコーティング」のことなのだそうです。

ステンレスガードは、ダストボックス内に配置された筒状の部品で斜めに穴が開いており、外側と内側の気流を反転させることでゴミの逆流を防ぎます。一方、メタルコーティングは、8気筒の小型サイクロンからダストボックスにつながるゴミの通過部分に施された金属加工で、静電気を防止してゴミの付着を抑えます。

フィルターレス式への変更に伴い、ダストボックス内のプリーツフィルターは不要になりました。したがって従来品の「回転グリップ式フィルタークリーニング機構」も廃止され、お手入れが簡単になっています(約2年間お手入れ不要)

吸込仕事率は従来品の「300~約110W」から「200~約60W」に低下していますが、これはフィルターレス化に伴う影響だと考えられ掃除性能は問題ないと思われます(フィルターレスサイクロンは、遠心分離でエネルギーを消費するので吸込仕事率が低めになります)

消費電力は従来品の「850~約380W」から「720~約250W」に変化しており省エネ化されました。一方で運転音は「57~約54dB」から「61~約57dB」になり旧モデルより悪化しています。

排気フィルターは、従来品では「アレル物質抑制抗菌酵素加工フィルター」と「帯電フィルター」の2種類だったのですが、2015年モデルは「アレル物質抑制加工フィルター」「抗菌酵素加工フィルター」「抗菌消臭クリーンフィルター」の3種類に増えています。さらに上方に排気して床のホコリを舞い上げないようにする「まいあげブロック構造」が2015年モデルでは廃止されています。

LEDナビライトは従来品にも搭載されていましたが、照度が従来品の「500ルクス」から「600ルクス」に改良されており、約20パーセントの性能アップにより明るく見やすくなっています。

付属品は従来品と同じ内容ですが、延長管の仕様変更に伴って「ふとん清潔ノズル」と「3段伸縮ロングすき間ノズル」が小径化されています。

パナソニック プチサイクロン MC-SR33Gとの違いを比較

下位モデル「パナソニック プチサイクロン MC-SR33G」との違いを比較してみましょう。

主な違いは「本体カラー」「LEDナビライト」「手元グリップ」「補じん性能」「排気フィルター」「付属品」です。

まず本体カラーですが、本機は「ピンクシャンパン」、下位モデルは「メタリックレッド」を採用しています。

LEDナビライトは、本機が「親ノズル」と「子ノズル」の2ヶ所に内蔵されているのに対して、下位機種は子ノズルのみとなっています。

手元グリップは本機が持ち場所を選ばない「リング型」、下位機種は一般的な形状の持ち手になります。

補じん性能については、本機が「0.3マイクロメートル以上を約99.9%キャッチ」なのに対して、下位モデルは「0.5マイクロメートル以上を約99.9%キャッチ」と性能差があります。これは本機の排気フィルターが「抗菌消臭クリーンフィルター」であることが影響していると思われます(下位モデルは「抗菌消臭フィルター」)

最後に付属品ですが、本機には「ワンタッチ手元ブラシ」「ふとん清潔ノズル」「3段伸縮ロングすき間ノズル」「ホース掛け」の4点が同梱されるのに対して、下位機種に同梱されるのは「ワンタッチ手元ブラシ」と「すき間用ノズル」の2点に留まっています。

感想・評価

2015年型の「プチサイクロン」シリーズは3機種ラインナップされていますが、特にハイグレードモデル「MC-SR530G」とスタンダードモデル「MC-SR33G」 は注目したい製品です。

理由は集じん方式が「フィルターレスサイクロン方式」に変更されているからです。従来品の「ハイブリッドサイクロン方式」と比べて、フィルターのお手入れ頻度が激減しており吸引力も長持ちします。

さらに従来品と比較して大幅に軽量化されたことも美点の一つです。

これはカーボン素材の採用、アルミ製モーター、基板の小型軽量化、発泡成型(樹脂に気泡を入れて軽くする技術)など、パナソニックが2014年に発売した紙パック式掃除機「Jコンセプト MC-JP500G」の軽量化技術が応用されているのだそうです。

一方で、従来品が搭載していたヘッドの「自走機能」は廃止されています。おそらくヘッドの軽量化を優先したのだと思いますが、大胆というべきか無謀というべきか議論が分かれるところでしょう。

いずれにせよプチサイクロンシリーズは、国産フィルターレスサイクロン掃除機の中で、最もダイソンに近い強力なライバルといえる存在になったのではないでしょうか。

製品仕様

発売年月2015年8月
メーカーパナソニック
型番MC-SR530G-P(ピンクシャンパン)
JANコード4549077451606
サイクロン方式ダブルメタルサイクロン(フィルターレスサイクロン)
ヘッド・ノズル小型軽量パワーノズル(モーターヘッド)
本体寸法幅23.8センチ*奥行き32.7センチ*高さ29センチ
本体質量本体のみ:2.6キロ(付属品含む:4.2キロ)
吸込仕事率200~約60W
消費電力720~約250W
運転音61~約57dB
集じん容積0.25リットル
コードの長さ5メートル

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