パナソニックツインサイクロン MC-SK16A | サイクロン掃除機比較NAVI

《2015年型ツインサイクロンシリーズの下位モデル》

「パナソニックツインサイクロン MC-SK16A」はサイクロン掃除機「ツインサイクロン」シリーズの下位モデルです。

「アイドリングオフ機能」「アレル物質抑制加工フィルター」を省略して低価格を実現。吸気で駆動する「エアロノズル」を採用しています。

「パナソニックツインサイクロン MC-SK16A」の実売価格は19,000円前後です。

製品情報

「パナソニックツインサイクロン MC-SK16A」は、パナソニック株式会社（本社：大阪府門真市）が販売するサイクロンクリーナー「ツインサイクロン」の下位モデルです。

「ツインサイクロン式」と呼ばれる集じん方式を採用。ゴミと空気の遠心分離は行いませんが、ダストケース内で旋回気流を発生させることで、フィルターの目詰りを抑えて空気の通り道を確保しています。また付属品は「すき間用ノズル」の1点のみとなります。

旧モデル「MC-SK15A」との違いは「本体カラー」「重量」「吸込仕事率」「消費電力」です。

本体カラーは「レッドブラック」を採用しており、旧モデルの「ブルー」と比べてコンパクトさが強調され質感も向上しています。

重量は「本体質量3.1キロ」「標準質量4.3キロ」となり、旧モデルの「本体質量2.7キロ」「標準質量4.0キロ」と比べて、本体質量が約400グラム、標準質量は約300グラムも増加しています。

重くなった原因は不明ですが、吸込仕事率が「320W～約80W」から「500W～約60W」に強化されているため、モーターの仕様変更による重量増加なのかもしれません。

さらに消費電力も「950～約300W」から「1000～約200W」に変化しており、吸込仕事率がアップした代わりに重さと消費電力が悪化しています。

この他の機能・性能については基本的に2014年型と同じです。

上位機種「MC-SK16J」との違いは「本体カラー」「ヘッド」「重量」「アイドリングオフ機能」「消費電力」「内蔵フィルター」です。

本体カラーは本機が「レッドブラック」なのに対して上位機種は「ブルーブラック」を採用しています。

ヘッドは吸気で回転ブラシを動かす「エアロノズル」です。これはモーターを内蔵しない代わりにヘッドの吸気口から吸い込んだ「空気」の流れで回転ブラシを動かす方式です。

一方、上位機種のヘッドはモーター駆動式の「軽走パワーノズル」であり、ゴミをかき取る性能は本機より高いといえるでしょう。またフローリングをツルツルにする「ふき掃除」機能も本機にはありません。

重量に関してはヘッドにモーターを内蔵しないので、本機の「標準質量」は上位機種より約300グラム軽くなっています。

機能に関しては、上位機種が装備する「アイドリングオフ機能」がありません。したがって消費電力も上位機種より最小値が約50W多い「1000～約200W」となります。

排気フィルターも上位機種の「アレル物質抑制加工フィルター」ではなく、旧モデルと同じ「一般フィルター」を内蔵しています。

2015年型の「ツインサイクロン」シリーズは基本的に旧モデルのマイナーチェンジ品と言えるでしょう。

最大の違いは吸込仕事率の向上です。モーターパワーを強化した結果、従来品より約180Wも最大値がアップしており運転音も変わりません。しかし本体が約400グラムも重くなったのは、小型軽量化がトレンドの流れに逆行しているように感じました。

またサイクロン機構は相変わらず旧式の「擬似サイクロン方式」です。これは大半のゴミをフィルターで除去しており、実質的には「お手入れの手間を軽減したフィルター式掃除機」になります。

したがって定期的にフィルター清掃をしないと吸引力が低下してしまうのですが、お手入れの際は当然ホコリが舞い上がるのでハウスダストアレルギーの方には辛い作業になるはずです。

残念ながら低価格帯のサイクロンクリーナーは大半が「擬似サイクロン」を搭載しており、ダイソンのようなフィルターレスタイプの製品をイメージすると違いに驚かれるかもしれません。

当サイトで何度か書いているように、手入れが面倒な（低価格帯の）サイクロン式掃除機を買うならば、安価な「紙パック掃除機」のほうが、お手入れの面倒がなく便利だと思います。