三菱電機 Be-K TC-EXE7J | サイクロン掃除機比較NAVI

《2015年型サイクロン式Be-Kのエントリーモデル》

「三菱電機 Be-K TC-EXE7J」はサイクロン掃除機「Be-K（ビケイ）」シリーズのエントリーモデルです。

基本的には旧モデルのマイナーチェンジ品ですが、吸込仕事率がわずかに向上しています。ヘッドはエアー式の「かるスマタービンブラシ」を採用しています。

「三菱電機 Be-K TC-EXE7J」の実売価格は19,000円前後です。

製品情報

「三菱電機 Be-K TC-EXE7J」は、「三菱電機株式会社（本社：東京都千代田区）」が販売するキャニスター型掃除機「Be-K」のサイクロン式下位モデルです。

三菱電機はプレミアムタイプの「風神」というサイクロンクリーナーを販売していますが、こちらの「Be-K」は機能・性能をシンプルにして価格を抑えたスタンダードタイプという位置づけとなっています。

付属品は「サッシノズル」「お手入れブラシ（ダストケース装着品）」の2点です。

2014年型である「TC-EXD7J」との主な違いは「本体カラー」「ヘッド」「吸込仕事率」です。

本体カラーは従来品の「ターコイズブルー」からシックな「ボルドーレッド」に変更されました。

ヘッドは旧モデルと同じ「かるスマタービンブラシ」を採用していますが、型番が「JB-677XCL」から「JB-687XEL」に変わっています。細部をよく見ると可動部の形状やロゴの配置が異なりますが機能に変更はありません。

吸込仕事率については、2014年型より最大値が「10W」向上しています。

その他の機能・性能については2014年型と同じであり旧モデルのマイナーチェンジ品といえるでしょう。

上位モデル2機種（TC-EXE10P・TC-EXE8P）との主な違いは「本体カラー」「ヘッド」「重量」「吸込仕事率」「運転音」「節電モード」「すみずみブラシ」「付属品」となります。

まずヘッドですが、上位機種はモーター駆動でブラシを回転させる「パワーブラシ」を採用しています。しかし本機のみ、ヘッドの吸気口から吸い込んだ空気の力でブラシを回す「タービンブラシ」となっています。

タービンブラシはヘッドにモーターを内蔵しないので軽く取り回しやすいメリットがあります。しかしブラシを回すパワーが弱く抵抗のある床（毛足の長い絨毯など）では、回転ブラシが止まる可能性があります。どちらかと言うとフローリングや畳のような床に向いたヘッドと言えるでしょう。

また上位機種のヘッドが装備する「回転ブラシ着脱（ブラシを取り外せる機能）」「エアハウスダスト吸引（床上を漂うホコリを吸い込む機能）」「壁ぎわスッキリバンパー（ブラシが密着して壁際のゴミを吸い込める機能）」は省略されています。

重量についてはモーターを内蔵しないのでヘッドが軽く「総質量」も最も軽い「3.6キロ」となっています。また吸込仕事率は「TC-EXE8P」と同じ「310W～約80W」、運転音は「TC-EXE10P」と同じ「64dB～約59dB」とされています。

最上位機種の「TC-EXE10P」に搭載される「節電モード（スマートSTOP）」は省略されています。また便利機能の「すみずみブラシ」は1ヶ所のみ設置、付属品も「2WAYロングノズル」ではなく「サッシノズル」となっています。

他の2015年型「Be-K」シリーズと同様に「TC-EXE7J」も基本的には従来品のマイナーチェンジモデルであり大きな変更はありません。

ヘッドは微妙に改良されているようですが吸込仕事率が若干アップした以外は違いがなく、本体カラーの好みで2014年モデルを選んでも問題ないと思います。

サイクロン機構については、従来品と同じ「擬似サイクロンタイプ」であり、大半のゴミをフィルターで除去する構造です。それ故にフィルターが目詰まりすると吸引力が落ちるのですが、ティッシュを被せて汚れを抑える「ティッシュdeガード」を採用して、お手入れを簡単にする工夫をしています。

しかし、このような擬似サイクロン方式は廃れつつあり、現在はダイソンに代表されるフィルターレスタイプが一般的です。確かに軽く低価格という長所もあるのですが、本格的なサイクロン掃除機をイメージして購入すると後悔する可能性があります。