「日立 パワーブーストサイクロン CV-SA500」はサイクロン掃除機「パワーブーストサイクロン」シリーズの中位機種です。
新型サイクロン機構と「4方向吸引スマートヘッド」を搭載。「本体カラー」「吸込仕事率」「運転音」以外の機能・性能は上位機種と同等です。
後継機種は「日立 パワーブーストサイクロン CV-SC500」です(2015年7月発売)
製品情報
日立 掃除機 サイクロン パワーブーストサイクロン CV-SA500 N
「パワーブーストサイクロン CV-SA500」は、小型ハイパワータイプとされる「パワーブーストサイクロン」シリーズ(CV-SA700・CV-SA500・CV-SA300)のスタンダードモデルです。
「2段ブーストサイクロン CV-SY500(2013年8月発売)」の後継機種。主な変更点は「サイズ」「吸込仕事率」「運転音」「集じん容積」「ヘッド」「サイクロンシステム」「ごみダッシュ」となります。
サイズについては「奥行き(長さ)」が従来品より2.2センチ短縮されています。反対に「幅」は1センチ、「高さ」は1.5センチ大きくなりました。
吸込仕事率は従来品より最大値が10W大きい「410W~約50W」です。また運転音は最大値が2デシベル小さい「55~約50dB」に改良されています。さらに集じん容積が0.15リットル増量され「0.4リットル」となっています。
ヘッドは「スマートヘッド」から「4方向吸引スマートヘッド」に進化しています。
従来品のスマートヘッドは引いた時にもゴミを吸い取れる「ダブル吸引機構」が話題になりましたが、4方向吸引スマートヘッドはヘッドの側面からも風が通るように経路を拡大。さらに「サイドブレード」と呼ばれるゴム製の青い板をヘッドからはみ出る形で設置して、横方向からもゴミを吸い込めるようになりました。
引いた時にゴミを吸引する「回転はけ」は、回転ブラシと同じ幅の「ロングローラー」に改良されました。これにより従来品の弱点だった吸込口付近のゴミにも対応可能になっています。
サイクロン機構は従来品の「CV-SY500」から大きく変化しています。
従来品のサイクロン機構(2段ブーストサイクロン)は、大半のゴミをフィルターで除去する「擬似サイクロン」方式であり、ティッシュペーパーをセットして汚れの付着を抑える機能など、他社製品より遅れが目立つ印象でした。
今回採用された「パワーブーストサイクロン」は、大きめのゴミをサイクロン室の旋回気流で遠心分離、小さなゴミはフィルターで除去する「ハイブリッドサイクロン」方式となっています。
ごみダッシュ機能に関しても、従来品は立体フィルターからゴミが落ちにくくホコリが舞いやすかったのですが、新型はダストケース内の内筒で下に押し出す形状となり、ゴミが圧縮され下に落とせるよう改良されました。
下位モデル「CV-SA300」との主な違いは「重量」「吸込仕事率」「運転音」「捕集率」「付属品」です。
まず重量については下位モデルより約100グラム重くなっています。これは後述するフィルターの違いが原因だと思われます。しかし吸込仕事率は最大値が10W大きくなっており、反対に運転音は約1デシベル小さくなっています。
最大の違いは捕集率です。0.3~10マイクロメートルのハウスダストを除去する性能が公表されているのですが、下位モデルの「99.9%」に対して本機は「99.999%」と限りなく100%に近い性能を持っています。
これは主にフィルターの違いが影響しており、下位モデルは「クリーンフィルター・抗菌フィルター・一般フィルター」の3層構造ですが、本機は「クリーンフィルター・アレルオフフィルター・高集じんフィルター・一般フィルター」の4層構造を採用しています。
また下位モデルには同梱されない「ワイド曲が~るロング吸口」が付属します。
これはとても長いサッシノズルで、完全に伸ばすと手元部からブラシ先端までの長さが2メートル近くになり、カーテンレールや天井にも余裕で届きます。また可動部が3ヶ所もあり角度を調整できるため、家具の上やすき間の奥にも最適です。
製品仕様
発売年月 | 2014年7月 |
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メーカー | 日立 |
型番 | CV-SA500(N) シャンパン CV-SA500(R) ルビーレッド |
サイクロン方式 | パワーブーストサイクロン(ハイブリッドサイクロン) |
ヘッド・ノズル | 4方向吸引スマートヘッド(自走式モーターヘッド) |
本体寸法 | 幅24センチ*奥行き33.6センチ*高さ29センチ |
本体質量 | 本体のみ:3.6キロ(付属品含む:5.1キロ) |
吸込仕事率 | 410W~約50W |
消費電力 | 950W~約190W |
運転音 | 55~約50dB |
集じん容積 | 0.4L |
コードの長さ | 5m |