「東芝 トルネオV VC-MG800」は2015年型「トルネオV」シリーズの上位機種です。
機能・性能は最上位機種の「VC-MG900」と共通なのですが「本体カラー」が異なっており、付属品から電動ふとんブラシ「パワービーターヘッド」を省いて価格を抑えています。
後継機種は「東芝 トルネオV VC-MG710」です(2016年8月発売)
目次
製品情報
「東芝 トルネオV VC-MG800」は、東芝ライフスタイル株式会社(本社:東京都青梅市)が2015年8月に発売した「トルネオV」シリーズのハイグレードモデルです。
掃除機としての機能・性能はフルスペックモデル「VC-MG900」と共通仕様であり違いはありません。唯一の違いは布団ブラシ「パワービーターヘッド」の有無となります。
2014年型との違い
2014年型となる「東芝 トルネオV VC-SG414」との違いは「本体カラー」「サイズ」「集じん方式」「排気フィルター」「モーターケース」「捕集率」「ヘッド」「タイヤ」「消費電力」「付属品」です。
本体カラーは、本機が「グランホワイト」「グランレッド」の2色、旧モデルは「ターコイズブルー」の1色のみとなります。
本体サイズは「高さ」が異なっており、本機は27.6センチなのに対して、旧モデルは26.7センチであり0.9センチ大きくなっています。
これは集じん方式の進化が影響していると思われます。本機の「バーティカルトルネードCLEAR(クリア)」は、旧モデルの「バーティカルトルネードシステム」を進化させたもので、主にメンテンナンス性の向上を狙っています。
具体的には、12気筒の小型サイクロンまで洗浄可能にした「新型ウォッシャブルサイクロン」構造、東芝製洗濯機「マジックドラム」にも採用されている親水性コーティングを施した「マジックダストカップ」を搭載しています。これによりサイクロンの内部にこびりついた粉ゴミを洗い流せるようになりました。
排気フィルターは、本機が「排気清浄脱臭フィルター」「高集塵フィルター」「ゼオライトフィルター」、旧モデルは「排気清浄脱臭フィルター」「フラボノイドフィルター」「脱臭フィルター」となっています。
さらに微細な塵の排出を抑える「密閉モーターケース」を採用しており、結果として本機の捕集率は「粒子径0.3μm以上の微細塵を約99.999%捕塵」に性能アップしています。一方、旧モデルは「粒子径0.5μm以上の微細塵を約99.9%捕塵」なので、2015年モデルのほうが排気がクリーンであると言えるでしょう。
ヘッドは、従来品と同じ自走式の「イオンファイバーヘッド」です。
しかし細かく改良されており、フローリングの拭き掃除効果を得られる「セミソフトブラシ」は新素材に変更さされています。また回転ブラシにからんだ「髪の毛・ペットの毛」も、左右のロックを解除するだけでブラシを簡単に外してハサミでカットできます。
また本体のタイヤは、静音性を重視した「ソフトタイヤ」から横すべりしやすい「スムーズタイヤ」に変更されました。これは走行の軽さと転倒のしにくさを目的としています。
消費電力も、本機は「850W~約250W」、旧モデルは「850W~約300W」となっており、本機のほうが省電力化されています。
付属品に関しては「ロングアタッチメントセット」が追加されています。
これは「ロングブラシ・伸縮ロングノズル・付属品用ホース」で構成されており、エアコンや棚の上、カーテンレールなど掃除しにくい高い場所に使用します。
ロングブラシは約30センチ、伸縮ロングノズルは約90センチまで伸ばせるので、手元の「ゴミ残しまセンサー」でゴミの有無を確認しながら見えない場所を掃除できます。
上位機種との違い
上位機種「東芝 トルネオV VC-MG900」との違いは「本体カラー」「付属品」になります。
本機の本体カラーは「グランホワイト」「グランレッド」ですが、上位機種には「ターコイズブルー」「グランレッド」の2色が用意されています。
付属品について、上位機種には電動ふとんブラシ「パワービーターヘッド」が同梱されているのですが、本機にはなく省略されています。
他の機能・性能については共通仕様であり違いは全くありません。
下位機種との違い
下位機種「東芝 トルネオV VC-MG600」との違いは「本体カラー」「排気フィルター」「捕集率」「LEDライト」「付属品」になります。
まず本体カラーですが、本機は「グランホワイト」「グランレッド」、下位機種は「メタリックピンク」「グランレッド」となります。
排気フィルターは、本機が「排気清浄・脱臭フィルター」「高集塵フィルター」「ゼオライトフィルター」の3種類を搭載しているのに対して、下位機種は「排気清浄・脱臭フィルター」「ゼオライトフィルター」の2種類となっています。
結果として、本機の捕集率は「粒子径0.3マイクロメートル以上の微細塵を約99.999パーセント捕集」できるのに対して、下位機種は「粒子径0.3マイクロメートル以上の微細塵を約99.9パーセント捕集」となっています。
本機は延長パイプの先端にブラシとLEDライトを備えた「ワイドピカッとブラシ」を装備しています。しかし下位機種にはありません。
付属品に関して、本機には「ロングアタッチメントセット」が同梱されていますが、下位機種では省略されています。
感想・評価
長所
「東芝 トルネオV VC-MG800」の長所は高い捕集率と付属品です。
捕集率に関しては「モーターケース」の改良と「高集塵フィルター」の採用により、旧モデルを大きく上回る捕集性能を実現しています。
また付属品の「ロングアタッチメントセット」は、旧モデルの最上位機種に同梱されていたものなので、お得感があると思います。
短所
「東芝 トルネオV VC-MG800」の短所は「パワービーターヘッド」の省略です。
2015年10月現在、別売品の「パワービーターヘッド」は用意されていないようなので、どうしても電動ふとんブラシが欲しい人は上位機種の「VC-MG900」を選んだほうが良いと思います。
製品仕様
発売年月 | 2015年8月 |
メーカー | 東芝 |
型番 | VC-MG800(W) グランホワイト VC-MG800(R) グランレッド |
JANコード | 4904550960004(グランホワイト) 4904550959992(グランレッド) |
サイクロン方式 | バーティカルトルネードシステムクリア(フィルターレスサイクロン) |
ヘッド・ノズル | イオンファイバーヘッド(自走式モーターヘッド) |
本体寸法 | 幅22センチ*奥行き32.2センチ*高さ27.6センチ |
本体質量 | 本体のみ:3.2キロ(付属品含む:4.6キロ) |
吸込仕事率 | 200W~約50W |
消費電力 | 850W~約250W |
運転音 | 64dB~約58dB |
集じん容積 | 0.4リットル |
コードの長さ | 5メートル |