「日立 2段ブーストサイクロン CV-SC90」は2015年型「2段ブーストサイクロン」シリーズの下位機種です。
機能は2014年型と同じですが「本体カラー」の配色を変更、「捕集率」を向上させています。ヘッドはエアー駆動式の「パワフルエアーヘッド」です。
後継機種は「日立 2段ブーストサイクロン CV-SD90」です(2016年8月発売)
目次
製品情報
日立 サイクロン式クリーナー(タービンブラシ)ブラック【掃除機】HITACHI 2段ブーストサイクロン CV-SC90-K
「日立 2段ブーストサイクロン CV-SC90」は、日立アプライアンス株式会社(本社:東京都港区)が販売する「2段ブーストサイクロン」シリーズの下位機種です。
「CV-SC90」の付属品は「サッとハンドル」「お手入れブラシ」「すき間用吸口」「別売り部品接続用アタッチメント」「ティッシュペーパー(ダストケース装着)」の5点です。
2014年型との違い
2014年型となる「CV-SA90」との違いは「本体カラー」「捕集率」です。
本体カラーは両モデルとも「ブラック」なのですが、2015年型はホイールや大型ハンドル等の配色が異なっています。
捕集率に関しては、本機が0.3~10マイクロメートルのハウスダストを「約99%」キャッチできるのに対して、旧モデルは捕集率の数値自体が公表されていません。
他の機能・性能については基本的に2014年型と同じです。
上位機種との違い
上位機種「CV-SC100」との違いは「本体カラー」「重量」「ヘッド」「延長パイプ」「吸込仕事率」「省エネ機能」「収納方法」「付属品」「別売アタッチメント」です。
本体カラーは本機が「ブラック(K)」、上位機種は「シルバー(S)」を採用しています。
重量は、本機が「本体質量2.9キロ(標準質量4.2キロ)」、上位機種は「本体質量2.9キロ(標準質量4.4キロ)」となっており、本体・ホース・パイプ・ヘッドの合計は本機のほうが約200グラム軽くなっています。これはヘッドの違いが影響していると考えられます。
ヘッドは本機がエアー駆動式の「パワフルエアーヘッド」、上位機種はモーター駆動方式の「ごみハンターヘッド」を装備しています。
パワフルエアーヘッドは、モーターを内蔵しないので軽く取り回しやすいメリットがあります。さらにヘッドの前と左右から吸引できる「前・左右きわ取り」を搭載しています。しかし上位機種が採用している「からまん機構」「きわぴたスイングシャッター」「かるふきブラシ」は省略されています。
また本機の延長パイプは「ワンタッチズームパイプ」であり、上位機種の「サッとズームパイプ」のように片手で長さを調節することはできません。
吸込仕事率は本機が「330W~約40W」、上位機種が「340W~約40W」なので、最高値は上位機種より約10W低くなっています。
省エネ機能「ecoこれっきり運転」は上位機種のみの機能であり本機にはありません。また手元操作部をパイプに引っ掛けて収納できる「サッと収納」も利用できません。
付属品については「サッとハンドル」「お手入れブラシ」「すき間用吸口」「別売り部品接続用アタッチメント」「ティッシュペーパー(ダストケース装着)」の5点となり、上位機種に同梱される「クルッと切替えブラシ吸口」は省略されています。
また別売りアタッチメントの「電動ふとん吸口 G-DF5」にも本機は非対応となります。
下位機種との違い
下位機種「CV-SC8」との違いは「本体カラー」「サイズ」「重量」「集じん容積」「吸込仕事率」「集じん方式」「排気方式」「捕集率」「消費電力」「運転音」「便利機能」です。
本機のカラーは「ブラック(K)」、下位機種は「ブルー(A)」を採用しています。
サイズは「長さ35.8センチ*幅23センチ*高さ27.5センチ」であり、幅が約2.5センチ小さい分、長さは約2.8センチ、高さは約5.6センチ大きくなっています。
重量は「本体質量2.9キロ・標準質量4.2キロ」であり、下位機種より本体質量が約1キロ、標準質量も約1.2キロ軽量化されています。
しかしダストケースの集じん容積は「0.25リットル」と下位機種より約0.15リットル少なくなっています。
吸込仕事率は「330~約40W」であり、下位機種の「620~約100W」より低い数値となっています。これは集じん方式の違いが原因です。
本機の集じん方式は遠心分離とフィルターを併用する「2段ブーストサイクロン」、下位機種は大半のゴミをフィルターで除去する「ごみダッシュサイクロン」です。2段ブーストサイクロンはフィルターが目詰りしにくいので、吸込仕事率が多少低めでも吸引力が持続します。
排気方式は本機のみ「分散上方排気」を搭載しています。これは排気を上向きに分散することで床面のホコリを舞い上げない効果があります。また捕集率も「約99%」とされています(下位機種の捕集率は未公表です)
消費電力は「840~約180W」であり下位機種の「1170~約240W」より少なくなっています。また運転音も本機は「59~約55dB」、下位機種は「65~約60dB」で性能差があります。
便利機能についても本機には「手もとねじれんホース」「静電気防止素材ダストケース」「サッとハンドル」が採用されていますが下位機種にはありません。
感想・評価
2015年型の「2段ブーストサイクロン」シリーズは基本的に従来品のマイナーチェンジモデルとなっています。
変更されたのは「本体カラー」と「捕集率」だけであり、他の機能・性能については従来品と変わらないようです。そもそも捕集率についてはフィルター性能が向上したのか、単に未公表だった数値を追記しただけなのか定かではありません。
最も重要な集じん方式についても旧式の「2段ブーストサイクロン」を採用しており、お手入れの手間などを考えると他社のフィルターレス式に比べて見劣りします。
もし本機の購入を検討しているのであれば、2014年型の「CV-SA90」を選んだほうが安く手に入れられて良いと思います。
製品仕様
発売年月 | 2015年8月 |
メーカー | 日立 |
型番 | CV-SC90(K) ブラック |
JANコード | 4902530099010 |
サイクロン方式 | 2段ブーストサイクロン(擬似サイクロン) |
ヘッド・ノズル | パワフルエアーヘッド(タービンヘッド) |
本体寸法 | 幅23センチ*奥行き35.8センチ*高さ27.5センチ |
本体質量 | 本体のみ:2.9キロ(付属品含む:4.2キロ) |
吸込仕事率 | 330W~約40W |
消費電力 | 840W~約180W |
運転音 | 59~約55dB |
集じん容積 | 0.25リットル |
コードの長さ | 5メートル |