「パナソニック プチサイクロン MC-SR33G」は2015年型プチサイクロンのスタンダードモデルです。
基本性能は上位機種の「MC-SR530G」と同等ですが、「本体カラー」「LEDナビライト」「手元グリップ」「補じん性能」「排気フィルター」「付属品」が異なります。
後継機種は「パナソニック MC-SR34G プチサイクロン」です(2016年9月発売)
目次
製品情報
パナソニック サイクロン掃除機 メタリックレッド MC-SR33G-R
「パナソニック プチサイクロン MC-SR33G」は、2015年8月に発売された「プチサイクロン」シリーズ(MC-SR530G・MC-SR33G・MC-SR23J)」の中位機種です。
上位機種と同じ集じん方式「ダブルメタルサイクロン」を搭載しており、一部の便利機能、排気性能、付属品を簡略化して価格を抑えています。
付属品は「ワンタッチ手元ブラシ」と「すき間用ノズル」の2点です。
パナソニック プチサイクロン MC-SR32Gとの違いを比較
2014年型となる「パナソニック プチサイクロン MC-SR32G」との違いを比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「重量」「消費電力」「運転音」「ヘッド」「集じん方式」「フィルタークリーニング」「吸込仕事率」「排気フィルター」「まいあげブロック構造」「付属品」です。
本体カラーは本機が「メタリックレッド」、旧モデルが「メタリックシルバー」となります。
重量は「本体質量2.6キロ」「標準質量4.2キロ」となっており、旧モデルの「本体質量2.7キロ」「標準質量4.5キロ」と比べて、本体質量が約100グラム、標準質量が約300グラム軽量化されています。
消費電力は「720~約250W」で旧モデルの「850~約380W」より100W以上も省エネ化されています。しかし運転音は「61~約57dB」になり旧モデルの「57~約54dB」と比べて若干ですが大きくなっています。
ヘッドは「小型軽量パワーノズル」を採用しています。これはモーター駆動式の「モーターヘッド」であり電動の回転ブラシを備えています。
旧モデルの「パワフル自走ノズル」と比べて「幅」と「高さ」が小さくなった結果、約26パーセントの軽量化を実現しています。しかし残念ながらヘッドの「自走機能」は廃止されました。
集じん方式は新開発の「ダブルメタルサイクロン」を搭載しています。これは遠心分離で大半のゴミを分離する「フィルターレスサイクロン方式」であり、遠心分離とフィルターを併用する旧モデルの「パワープレスサイクロン」と比べて吸引パワーが持続し手入れも簡単になっています。
したがって旧モデルが搭載していた手動式の「フィルタークリーニング機能」も不要になり約2年間お手入れ不要を実現。本体の軽量化にも貢献しています。
吸込仕事率は「200~約60W」になり旧モデルの「300~約110W」に比べると低下しています。しかしフィルターレスサイクロンは遠心分離でのエネルギーロスが大きいので単純にパワーダウンしたとは言い切れません。
排気フィルターは「アレル物質抑制加工フィルター」「抗菌酵素加工フィルター」「抗菌消臭フィルター」の3種類を内蔵しています。旧モデルは「アレル物質抑制抗菌酵素加工フィルター」のみだったので、より排気が綺麗になったといえるでしょう。
一方で旧モデルが採用していた、排気を上方に送ることで床面のホコリを舞い上げない「まいあげブロック構造」は廃止されました。また付属品も旧モデルに同梱されていた「ホース掛け」が省略されています。
パナソニック プチサイクロン MC-SR530Gとの違いを比較
上位機種「パナソニック プチサイクロン MC-SR530G」との違いを比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「LEDナビライト」「手元グリップ」「排気フィルター」「補じん性能」「付属品」です。
本体カラーは本機が「メタリックレッド」、上位機種は「ピンクシャンパン」です。
LEDナビライトは本機が「子ノズル」のみ、上位機種は「親ノズル」と「子ノズル」の2ヶ所に内蔵されています。また本機の手元グリップは一般的な形状ですが、上位機種は握りやすく疲れにくいリング状のグリップを採用しています。
補じん性能に関しては、本機が「0.5μm以上を約99.9%捕集」なのに対して、上位機種は「0.3μm以上を約99.9%捕集」できるとされています。これは排気フィルターの違いによるものであり、本機は「抗菌消臭フィルター」、上位機種は「抗菌消臭クリーンフィルター」を搭載しています。
付属品に関しては、本機が「すき間用ノズル」「ワンタッチ手元ブラシ」の2点、上位機種は「3段伸縮ロングすき間ノズル」「ふとん清潔ノズル」「ワンタッチ手元ブラシ」「ホース掛け」の4点となっています。
パナソニック プチサイクロン MC-SR23Jとの違いを比較
下位機種となる「パナソニック プチサイクロン MC-SR23J」との違いを比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「サイズ」「重量」「親子のノズル」「LEDナビライト」「ハウスダスト発見センサー」「ふき掃除効果」「集じん方式」「吸込仕事率」「排気フィルター」「エコナビ」「消費電力」「運転音」「付属品」です。
本体カラーは本機が「メタリックレッド」、下位機種は「レッドブラック」です。
サイズに関して「幅」は2機種とも「23.8センチ」で共通ですが、本機の「奥行×高さ」が「32.7センチ×29.0センチ」なのに対して、下位機種は「29.3センチ×29.6センチ」となっており、奥行きが長く高さは低く変化しています。
重量は、本機が「本体質量2.6キロ」「標準質量4.2キロ」、下位機種が「本体質量2.9キロ」「標準質量4.4キロ」となっており、本体質量で約300グラム、標準質量は約200グラムも軽いことになります。
ヘッドは2機種とも「小型軽量パワーノズル」ですが、下位機種には「親子のノズル」「LEDナビライト」「ハウスダスト発見センサー」がありません。また拭き掃除効果も本機は「フローリングの菌までふき掃除」ですが、下位機種は通常の「ふき掃除」となっています。
集じん方式は本機がフィルターレス式の「ダブルメタルサイクロン」、下位機種は遠心分離とフィルターを併用する「パワープレスサイクロン」となります。また本機のダストボックスには「ステンレスガード」が内蔵されるのに対して、下位機種は「メッシュフィルター」が内蔵されます。
吸込仕事率は本機の「200~約60W」に対して下位機種は「300~約50W」となっており、一見したところ下位モデルのほうが吸引力が高そうに思えます。しかし実際にはフィルターレス化に伴う吸込仕事率の低下であり、吸引力の持続率を考慮すると本機のほうが高性能だと言えるでしょう。
排気フィルターは、本機が「アレル物質抑制加工フィルター」「抗菌酵素加工フィルター」「抗菌消臭フィルター」の3種類、下位機種が「アレル物質抑制加工フィルター」「抗菌酵素加工フィルター」の2種類となります。
省エネ機能に関して、本機は「エコナビ」「アイドリングオフ機能」を搭載しています。一方、下位機種は「アイドリングオフ」のみとなります。このため消費電力は、本機の「720~約250W」に対して下位機種は「850~約230W」となり本機のほうが省エネです。
運転音は本機の「61~約57dB」に対して下位モデルは「61~約54dB」となっており、若干ですが静かになっています。
付属品は、本機が「ワンタッチ手元ブラシ」と「すき間用ノズル」の2点ですが、下位機種は「すき間用ノズル」の1点のみとなります。
感想・評価
こちらで紹介した「MC-SR33G」は、上位機種と同じフィルターレス式の「ダブルメタルサイクロン」を搭載しています。
ゴミと空気の遠心分離性能に関しては上位モデルと共通なので、「LEDナビライト」「手元グリップ」「排気フィルター」「補じん性能」「付属品」などの違いが気にならないようでしたら、お買い得な製品であると言えるでしょう。
一方、下位モデルの「MC-SR23J」は旧式の「パワープレスサイクロン」を採用しているため、「MC-SR33G」との価格差は13,000円程度ですが機能・性能が劣っている印象は否めません。
製品仕様
発売年月 | 2015年8月 |
メーカー | パナソニック |
型番 | MC-SR33G-R(メタリックレッド) |
JANコード | 4549077451613 |
サイクロン方式 | ダブルメタルサイクロン(フィルターレスサイクロン) |
ヘッド・ノズル | 小型軽量パワーノズル(モーターヘッド) |
本体寸法 | 幅23.8センチ*奥行き32.7センチ*高さ29センチ |
本体質量 | 本体のみ:2.6キロ(付属品含む:4.2キロ) |
吸込仕事率 | 200~約60W |
消費電力 | 720~約250W |
運転音 | 61~約57dB |
集じん容積 | 0.25リットル |
コードの長さ | 5メートル |