「日立 2段ブーストサイクロン CV-SW3000(HITACHI 2 Boost Cyclone CV-SW3000)」は日立が販売するキャニスター式サイクロン掃除機のエントリーモデル。
排気システムをシンプルな構造に変更。一部の付属品を省略して価格を抑えています。モーター駆動の自走式「ワイドごみハンターヘッド」を搭載。
後継機種はありません(上位モデルの後継機種は「CV-SY7000」と「CV-SY5000」です)
製品情報
HITACHI 2段ブーストサイクロン クリーナー CV-SW3000-R
「2段ブーストサイクロン CV-SW3000」は、同時発売された3機種(CV-SW7000・CV-SW5000・CV-SW3000)のエントリーモデルです。スタンダードモデル「CV-SW5000」との違いは、「吸込仕事率」「運転音」「クリーン機能」「付属品」「本体カラー」となっています。ボディカラーは「レッド(CV-SW3000-R)」の1種類のみです。
まず「吸込仕事率」に関しては、本機のほうが10W低くなっています。反対に「運転音」は約4dB大きくなっています。これは「高気密集じん構造」の省略が原因だと思われます。
モーター部分を「高気密モーターケース」と「高集じんフィルター」で包み込む構造がなくなったため、排気効率が落ちて運転音も外に漏れやすいのでしょう。ハウスダストの捕集率も約99.9パーセントに下がっています(上位モデルは約99.999パーセント)。また延長パイプやグリップに取り付けられる「クルッとブラシ」が省略されています。
これ以外の機能・性能は上位機種「CV-SW5000」と変わりません。
サイクロンシステムは、上位2機種と同じ「2段ブーストサイクロン」を採用しています。これは、サイクロンボックスが「遠心分離室」と「ごみ圧縮室」の上下2段に分かれているのが特徴です。
しかし遠心分離されるのは一部であり、大部分のゴミと空気は、そのままダストカップのフィルターに送られるため、実質的には「擬似サイクロン」に属する方式といえるでしょう。それゆえ吸引力低下を防ぐために、定期的にフィルター清掃をする必要があります。
電源コードを引くたびにフィルターを振動させてチリを落とす「フィルターお手入れ機構」、フィルター上に市販のティッシュペーパーを重ねてセットすると手入れを簡単にできる構造、丸ごと水洗いできるダストカップなど色々工夫されていますが、できればサイクロンの遠心分離力を高めて解決してほしい所です。
この他に「カーボンライト」と呼ばれる軽量設計のヘッド・パイプ、細く軽い「スマートホース」、モーター駆動で自走する「ワイドごみハンターヘッド」、菌まで拭き取れる「かるふきブラシ」、床質・操作力に合わせてパワーを調節する「ecoこれっきり」運転など、上位モデルと同じ便利機能を搭載しています。
「CV-SW3000」本体の他に、ワイド曲が~るロング吸口、サッとハンドル、お手入れブラシ、すき間用吸口、すき間用吸口ホルダー、アタッチメント、ティッシュペーパー(ダストケース装着)1枚が付属します。
製品仕様
発売年月 | 2012年7月 |
---|---|
メーカー | 日立 |
型番 | CV-SW3000-R(レッド) |
サイクロン方式 | 擬似サイクロン |
ヘッド・ノズル | 自走式モーターヘッド(ワイドごみハンターヘッド) |
本体寸法 | 幅26.8センチx奥行き40.5センチx高さ31.3センチ |
本体質量 | 本体のみ:4.8キロ(付属品含む:6.4キロ) |
吸込仕事率 | 460~約50W |
消費電力 | 1,000~約200W |
運転音 | 59~約54dB |
集じん容積 | 0.4リットル |
コードの長さ | 5メートル |