日立 パワーブーストサイクロン CV-SA300

「日立 パワーブーストサイクロン CV-SA300」はサイクロン掃除機「パワーブーストサイクロン」シリーズの下位機種です。

新型サイクロン機構と「4方向吸引スマートヘッド」を搭載。上位2機種と「重量」「吸込仕事率」「運転音」「捕集率」「付属品」が異なります。

後継機種は「日立 パワーブーストサイクロン CV-SC300」です（2015年7月発売）

製品情報

日立 サイクロン式掃除機 レッド CV-SA300-R

「パワーブーストサイクロン CV-SA300」は、日立が販売するサイクロン式クリーナーの小型ハイパワータイプ「パワーブーストサイクロン」シリーズ（CV-SA700・CV-SA500・CV-SA300）のエントリーモデルです。

2013年型との違い

2013年モデル「2段ブーストサイクロン CV-SY300」との主な違いは「サイズ」「集じん容積」「運転音」「ヘッド」「付属品」です。

サイズに関しては旧モデルよりも長さが22ミリ短縮されました。一方で幅と高さとわずかに大きくなっています。集じん容積は0.15リットル増加しており、運転音も最大値が約1デシベル小さくなっています。

ヘッドは前後左右から吸引できる「4方向スマートヘッド」に進化しています。また従来品に付属していた「ワイド曲が～るロング吸口」が省略されています。

上位機種との違い

上位モデル（CV-SA700・CV-SA500）との主な違いは「重量」「吸込仕事率」「運転音」「捕集率」「付属品」の5点です。

重量はパワーブーストサイクロンの中で最も軽い「本体質量3.5キロ（標準質量5.0キロ）」です。これは後述するフィルターの違いが影響していると思われます。

吸込仕事率は3機種の中で最も低い「400W～約50W」であり最上位機種「CV-SA700」との差は20Wになります。反対に運転音は最も大きい「56～約51dB」と公表されています。

上位2機種は4種類のフィルターを内蔵していますが、本機のフィルターは「クリーンフィルター」「抗菌フィルター」「一般フィルター」の3種類です。これにより捕集率は上位機種より約1％低い「99.9％」となっています。

付属品は「クルッとブラシ」「サッとハンドル」「お手入れブラシ」「すき間用吸口」「アタッチメント」の5点です。残念ながら上位機種に同梱される「ワイド曲が～るロング吸口」は省かれています。

これ以外の機能・性能については上位モデル2機種と共通仕様になります。

機能・性能

ヘッドは新開発の「4方向吸引スマートヘッド」です。これはモーター駆動式の「モーターヘッド」であり、軽く押すだけでヘッドが前進する「自走機能」を備えています。その名の通り、前後左右の4方向から吸引できるので壁際やコーナーのゴミを残しません。

またヘッドが左右90度まで曲がる「クルッとヘッド」、ヘッド・パイプ・ホース・手元操作部が水平になり狭い場所にも入る「ペタリンコ構造」、髪の毛・糸くずが絡みにくい「からまん機構」、ヘッド前部のシャッターがゴミをかき取る「きわぴたスイングシャッター」、回転ブラシの「ワンタッチ着脱・水洗い対応」などの便利機能を搭載しています。

この他にも、ヘッドを踏みながらレバーを引くだけで長さを調節できる「サッとズームパイプ」、内径36ミリの小径で軽く引っかかりにくい「スマートホース」、ヘッドとパイプにカーボン繊維強化プラスチックを使用した「カーボンライト」構造、握りやすく持ち上げやすい「かるワザグリップ」などが採用されています。

サイクロン構造に関しては「パワーブーストサイクロン」と呼ばれる新型を採用。大半のゴミをサイクロン室で遠心分離し微細なハウスダストはフィルターで除去する「ハイブリッドサイクロン」方式に進化しています。またゴミを圧縮してワンタッチで捨てられる「ごみダッシュ」によりゴミ捨ても簡単になりました。

節電機能に関しては、強・中・弱の3段階を自動切り替えする「ecoこれっきり運転」を採用しており、センサーが床質を検知して最適な吸引力を選びます。またヘッドの動きを検知して自動停止する「アイドリング＆ストップ機能」も装備しています。

ちなみに本機の派生モデルとして、通販大手のジャパネットたかたで購入できる「日立 パワーブーストサイクロン CV-S100J ジャパネットたかたモデル」という商品があります。

こちらは本機をベースに「本体カラー」「ヘッド」「延長管」「グリップハンドル」「付属品」を変更して価格を抑えた限定商品となっています。

製品仕様