シャープ EC-P8X パワーサイクロン

「シャープ EC-P8X パワーサイクロン」は2016年9月に発売された「POWER CYCLONE」シリーズの下位機種です。

ゴミを押し固めて約1/7に圧縮する「固めてポン」機能を搭載。上位機種よりヘッド・排気フィルター・付属品をシンプルにして価格を抑えています。

「シャープ EC-P8X パワーサイクロン」の実売価格は32,000円前後です。

製品情報

シャープ サイクロン掃除機 ピンク系 EC-P8X-P

「シャープ EC-P8X パワーサイクロン」は「シャープ株式会社（本社：大阪府堺市）」が2016年9月に発売したキャニスター型掃除機「パワーサイクロン（POWER CYCLONE）」シリーズの下位モデルです。

本体カラーは「ピンク系（EC-P8X-P）」の1種類のみ。付属品は「すき間ノズル 、ベンリブラシ」の2点となっています。

シャープ EC-G8X パワーサイクロンとの違いを比較

上位機種「シャープ EC-G8X パワーサイクロン」と「EC-P8X」の違いを比較してみましょう。

主な違いは「本体カラー」「ヘッド」「パイプ」「ホース」「排気フィルター」「運転音」「付属品」となっています。

「EC-P8X」と「EC-G8X」は「2段階遠心分離サイクロン」、「プラズマクラスターカップ」、ゴミを圧縮する「固めてポン」機能など、基本的な機能はほぼ共通です。

ただし「EC-P8X」は「ヘッド・パイプ・ホース」「排気フィルター」「付属品」が簡略化されていて、そのぶん値段も安く設定されているのが特長です。

ヘッドから比較してみると両方とも幅30センチのワイドタイプなのですが、「EC-P8X」は「高圧吸引バンパー」と「極細ループから拭きブラシ（菌まで拭き取り）」が省略されていて、壁際の掃除と床の拭き掃除効果は「EC-G8X」より劣っています。

また「軽量グラスファイバーパイプ」「スリムホース」も未採用のため、ヘッドの機能が少ないのに重量（標準質量）は同じ4.5キロとなっています。さらに排気フィルターも「フッ素加工ULPAクリーンフィルター」が未搭載です。

付属品は「EC-P8X」が「すき間ノズル 、ベンリブラシ」の2種類なのに対して、「EC-G8X」には「コンパクトふとん掃除ヘッド 、2段伸縮すき間ノズル、ベンリブラシ」の3点が付属します。

しかしこれ以外の機能・性能は同じなので違いはそれほど多くないと思います。

シャープ パラレルフローサイクロン EC-LX700との違いを比較

2015年型の「シャープ パラレルフローサイクロン EC-LX700」と「EC-P8X」の違いを比較してみましょう。

主な違いは「本体カラー」「サイズ」「ヘッド」「パイプ」「ホース」「排気フィルター」「ゴミ圧縮機能」「吸込仕事率」「運転音」「付属品」となっています。

集じん方式は2機種とも同じ「2段階遠心分離サイクロン」を搭載しています。しかし本体のデザインが変更になったことから「EC-P8X」のサイズが少し小さくなっています。

「EC-LX700」は2015年型の中位機種なのですが、ヘッド・排気フィルター・付属品については「EC-P8X」より充実しています。

ヘッドはどちらも自走機能を持つモーター駆動式です。しかし「EC-LX700」のヘッドは「洗えるヘッド構造」を採用しており丸ごと水洗い可能です。また回転ブラシも「一毛打尽ブラシ、抗菌Ag＋イオンブラシ」の採用で高機能です。

またパイプとホースも「EC-LX700」は「軽量グラスファイバーパイプ／スリムホース」なので軽く取り回しやすい利点があります。

排気フィルターは「抗菌・消臭高性能プリーツフィルター（水洗い可能）、Ag＋アレルディフェンスフィルター」に加えて、「EC-LX700」は「ULPAクリーンフィルター」を搭載しています。

しかしゴミの圧縮機能に関しては「EC-P8X」がゴミを押し固めて舞い上がりを抑える「固めてポン」を採用しましたが、「EC-LX700」には該当する機能がありません。

シャープ パラレルフローサイクロン EC-PX700との違いを比較

2015年型の「シャープ パラレルフローサイクロン EC-PX700」と「EC-P8X」の違いを比較してみましょう。

主な違いは「ヘッド」「パイプ」「ホース」「ゴミ圧縮機能」「吸込仕事率」「運転音」「重量」となっています。

「EC-P8X」は「EC-PX700」の後継機種のような製品であり仕様にも共通点が多々見られます。同じデザインなのでサイズも同じです。また集じん方式も「2段階遠心分離サイクロン」を採用しています。

ヘッドは「EC-P8X」が「ワイド自走パワーヘッド」、「EC-PX700」が「自走パワーヘッド」を装備しており「EC-P8X」のほうがヘッドの幅が広くなっています。

さらに自走機能も「EC-P8X」のほうが強力です。回転ブラシは「EC-P8X」が「床みがきブラシ」、「EC-PX700」が「抗菌Ag＋イオンブラシ」を採用しています。

パイプとホースは「EC-PX700」のほうが優れており「軽量グラスファイバーパイプ／スリムホース」を採用しています。結果として「EC-PX700」の標準質量は200グラム軽い4.3キロとされています。

ただしゴミ圧縮機能は「EC-P8X」が「固めてポン」を採用していますが、「EC-PX700」にはゴミを圧縮して舞い上がりを抑える機能はありません。

感想・評価

こちらの「EC-P8X」は2015年型の「EC-PX700」をベースに改良を施したマイナーチェンジ品だといえるでしょう。

本体サイズは同じであり各種スペックもほぼ同じです。ヘッドは幅が28センチから30センチになり吸込口が拡大されました。また自走機能も強力になりアシスト性能が向上しています。

2016年モデルの目玉ともいえる「固めてポン」機能は単純ですが、サイクロン掃除機の欠点であるゴミ捨て時の舞い上がりを抑えるのに効果的です。

しかし「軽量グラスファイバーパイプ」「スリムホース」の廃止はコストダウンを感じさせられます。

製品仕様