「東芝 トルネオV VC-S500」は2015年型「トルネオV」シリーズの下位機種です。
上位モデル3機種と異なり、基本的な仕様は2014年型を継承しています。集じん方式は従来品と同じ「バーティカルトルネードシステム」、ヘッドは自走式の「カーボンヘッド」です。
「東芝 トルネオV VC-S500」の実売価格は30,000円前後です。
目次
製品情報
東芝 サイクロン式クリーナー(パワーブラシ)シルキーバイオレット【掃除機】TOSHIBA TORNEO V(トルネオV) VC-S500-V
「東芝 トルネオV VC-S500」は、東芝ライフスタイル株式会社(本社:東京都青梅市)が2015年8月に発売した「トルネオV(TORNEO V)」シリーズのエントリーモデルです。
トルネオVシリーズ4機種の中で、唯一「バーティカルトルネードシステム」を搭載しており、排気関係が簡略化されています。
ちなみにトルネオVシリーズは2016年型(VC-MG910・VC-MG710)が発売されているのですが、こちらの「VC-S500」は2015年型にも関わらず販売が続いています。
東芝 トルネオV VC-S214との違いを比較
2014年モデル「東芝 トルネオV VC-S214」との違いを比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「ヘッド」「排気フィルター」「捕集率」です。
本機の本体カラーは「シルキーバイオレット」です。旧モデルは「ダークメタリック」となっています。
ヘッドは本機が自走式の「カーボンヘッド」、旧モデルは「軽量コンパクトパワーヘッド」を採用しています。ちなみに旧モデルのヘッドには自走機能がありません。
本機の排気フィルターは「排気清浄・脱臭フィルター」「ゼオライトフィルター」の2種類です。一方、旧モデルは「排気清浄・脱臭フィルター」「フラボノイドフィルター」「脱臭フィルター」の3種類を搭載しています。
微細塵の捕集率については、旧モデルが「粒子径0.5μm以上の微細塵を約99.9%捕塵」できるとされているのに対して、なぜか本機の数値は公表されていません。
旧モデルと同じ性能なら公表するはずですので、おそらくフィルターが2種類に減ったことが原因で旧モデルより捕集性能が低下していると思われます。
捕集率に関しては「VC-S214」も「VC-S500」も同じ「粒子径0.5μm以上の微細塵を約99.9%捕塵」とされています。
他の機能・性能については基本的に2014年型と同一です。
東芝 トルネオV VC-MG600との違いを比較
上位機種「東芝 トルネオV VC-MG600」との違いを比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「サイズ」「重量」「手元グリップ」「タイヤ」「集じん方式」「モーターケース」「捕集率」「ヘッド」「ゴミ検知センサー」「消費電力」です。
まず本体カラーですが、本機は「シルキーバイオレット」の1種類のみ、上位機種は「メタリックピンク」「グランレッド」の2種類から選べます。
サイズは、本機が「幅220*奥行322*高さ267mm」、上位機種は「幅220*奥行322*高さ276mm」なので、本機のほうが高さが約9ミリ小さいことになります。
しかし本体・ホース・延長管・ヘッドの合計質量である「標準質量」は、上位機種が4.6キロなのに対して本機は4.7キロであり約100グラムも本機のほうが重いようです。
手元グリップは、本機が「新らくわざグリップ」、上位機種は「らくわざフリーグリップ」となります。また本体側面のタイヤも、本機は従来品と同じ「ソフトタイヤ」ですが、上位機種は新型の「スムーズタイヤ」を採用しています。
本機の集じん方式は、従来品と同じ「バーティカルトルネードシステム」です。上位機種が搭載する「バーティカルトルネードシステムクリア」は、サイクロン部が「開閉式」に改良され丸ごと水洗いできるようになっています。
また上位機種は「密閉モーターケース」を採用しており、結果として捕集率が「粒子径0.3μm以上の微細塵を約99.9%捕塵」と高くなっています。
ヘッドは本機が「カーボンヘッド」、上位機種は新型の「イオンファイバーヘッド」を採用しています。上位機種のヘッドは「マイナスイオンプレート」と床の菌まで除去できる「抗菌ブラシ」を備えており、フローリングのざらつきを取る拭き掃除効果を得られます。
さらに本機にはない機能として「ゴミ残しまセンサー」が挙げられます。これはゴミを検知するとランプでお知らせする機能で「ecoモード」とも連動しています。
したがって上位機種の消費電力は「850W~約250W」とされており最大約52%削減可能だそうです。一方、本機にもエコモードはありますが消費電力は「850W~約300W」で削減できる消費電力量は約44%にとどまっています。
感想・評価
長所
「東芝 トルネオV VC-S500」の長所はヘッドの自走化です。本機の「カーボンヘッド」にはヘッドの「自走機能」が備わっており、軽く押すだけで前に進みます。
短所
「東芝 トルネオV VC-S500」の短所は排気性能の低下です。コストを優先したのか排気フィルターが3種類から2種類に減っており、捕集率の数値も公表されていません。
旧モデルと同じなら公表するはずなので、おそらく捕集性能は低下していると思われます。
現在は捕集率が「粒子径0.5μm以上の微細塵を約99.9%捕塵」と公表されています。しかしヘッド以外の基本性能が2014年型と変わらないのが気になります。
製品仕様
発売年月 | 2015年9月 |
メーカー | 東芝 |
型番 | VC-S500(V) シルキーバイオレット |
JANコード | 4904550960035(シルキーバイオレット) |
サイクロン方式 | バーティカルトルネードシステム(フィルターレスサイクロン) |
ヘッド・ノズル | カーボンヘッド(自走式モーターヘッド) |
本体寸法 | 幅22センチ*奥行き32.2センチ*高さ26.7センチ |
本体質量 | 本体のみ:3.2キロ(付属品含む:4.7キロ) |
吸込仕事率 | 200W~約50W |
消費電力 | 850W~約300W |
運転音 | 64dB~約58dB |
集じん容積 | 0.4リットル |
コードの長さ | 5メートル |