シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-LX600

「シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-LX600」は「2段階遠心分離サイクロン」シリーズの上位機種です。

シャープ初のフィルターレスサイクロン方式を採用。高性能「ULPAクリーンフィルター」、丸ごと水洗いできる「洗えるパワーヘッド」を搭載します。

後継機種は「シャープ パラレルフローサイクロン EC-LX700」です（2015年8月発売）

製品情報

SHARP サイクロン式クリーナー(自走パワーブラシ) レッド系 プラズマクラスターサイクロン掃除機 EC-LX600-R EC-LX600-R

「2段階遠心分離サイクロン EC-LX600」はシャープ株式会社（本社：大阪市阿倍野区）が販売するサイクロン掃除機「2段階遠心分離サイクロン」シリーズ（EC-LX600・EC-PX600・EC-FX60T）のハイグレードモデルです。

「2段階遠心分離サイクロン」シリーズの特徴は新開発された「集じん方式」です。

これまでのシャープ製サイクロンクリーナーは、ゴミと空気の分離に「遠心分離」と「フィルター」を併用する「ハイブリッドサイクロン方式」を採用していました。

ハイブリッドサイクロン方式は、大きなゴミを旋回気流で遠心分離、小さなゴミはフィルターで除去するのですが、フィルターにゴミが付着すると吸引力が低下する弱点があります。

またフィルターが汚れやすく時々お手入れをする必要がありました。掃除終了後、振動でフィルターのチリを落とす「自動フィルタークリーニング機能」を搭載するなど、お手入れの手間を軽減する工夫も見られましたが根本的な解決にはなっていません。

新規採用された「2段階遠心分離サイクロン」は、ゴミと空気の分離にフィルターを使わない「フィルターレスサイクロン方式」であり、同タイプの集じん方式は、ダイソンや東芝・三菱電機の一部機種にも採用されています。

その名の通り、綿ゴミや髪の毛など大きいゴミはダストカップ内部の旋回気流で遠心分離し、花粉や微細なホコリなど小さいゴミは8気筒の「小型サイクロン」で分離する2段階方式となっています。

もちろんモーター保護用のフィルターは存在しますが、ほとんどのゴミを遠心分離で除去できるので、ダストカップ上部のプリーツフィルターが不要になりました。これによりお手入れの手間を大幅に低減しています。

「2段階遠心分離サイクロン」シリーズは、3機種とも同じフィルターレスサイクロン方式を搭載しています。

下位機種となる「シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-PX600」との違いは「本体カラー」「重量」「吸込仕事率」「ヘッド」「フィルター」「付属品」となります。

本体カラーは「レッド系」と「ゴールド系」の2種類が用意されています（下位モデルはピンク系のみ）

重量は付属品を含む「標準質量」が4.5キロとなっており下位モデルより200グラム重くなります（下位モデルは4.3キロ）。これは後述するヘッドの違いが影響していると思われます。吸込仕事率は「210～約45W」で下位モデルの「200～約45W」より最大値が10W大きくなっています。

ヘッドはプレミアムモデルの「シャープ スクリュープレスサイクロン EC-VX600」にも採用された「洗えるパワーヘッド」です（下位モデルは「自走パワーヘッド」）

これは名前の通り、業界で初めて「吸込口」と「モーターユニット」を分離可能にして、汚れが付きやすい吸込口を丸ごと水洗いできるようになりました。またモーターユニットを別売品の「ふとんパワーヘッド」に取り付けると、市販の「ふとんクリーナー」のように布団を強力な振動で叩いて、ホコリやダニの糞・死がいを効果的に除去できます。

洗えるパワーヘッドの「回転ブラシ」には、「高密度マイクロファイバーブラシ」と「抗菌Ag＋イオンブラシ」が採用されています。またフローリングをツルツルにする「から拭き機能」も備えています。

フィルターに関しては、本機のみ「ULPAクリーンフィルター」を搭載しています。ULPAとは「Ultra Low Penetration Air Filter」の略であり、0.3μｍ～10μｍの微細なホコリを99.99％キャッチします（下位モデルは99％キャッチ）

また付属品として「2段伸縮すき間ノズル」「ベンリブラシ」の2点が同梱されています（下位モデルは「すき間ノズル」と「ベンリブラシ」）

製品仕様