東芝 トルネオV VC-S214

「東芝 トルネオV VC-S214」はサイクロン掃除機「トルネオV」シリーズの下位機種です。

新開発「エクストラパワーモーター」と12気筒の小型サイクロンで遠心分離する「バーティカルトルネードシステム」を搭載。「軽量コンパクトパワーヘッド」が付属します。

後継機種は「東芝 トルネオV VC-S500」です（2015年9月発売）

製品情報

「トルネオV VC-S214」は、2014年型「TORNEO V（トルネオ ヴイ）」シリーズ（VC-SG514・VC-SG414・VC-SG314・VC-S214）のエントリーモデルです。

2013年型のトルネオVシリーズはプレミアムモデル「VC-SG513」とハイグレードモデル「VC-SG413」の2機種でした。しかし2014年型は新たにスタンダードモデル「VC-SG314」とエントリーモデルの「VC-S214」が追加されて合計4機種のラインナップとなっています。

上位機種との違い

2014年型の上位モデル（VC-SG514・VC-SG414・VC-SG314）との違いは「本体カラー」「重量」「ヘッド」「グリップ」「ワイドピカッとブラシ」「ゴミ残しまセンサー」「エコモード」です。

本体カラーは「(H)ダークメタリック」の1種類です。これはおそらく独身男性などをターゲットとして設定されたカラーだと思います。

重量は、本体・ホース・延長管・ヘッドの合計質量である「標準質量」が、上位2機種より約100グラム重い「4.7キロ」です。これは後述するヘッドの違いが原因だと考えられます。

ヘッドについては「軽量コンパクトパワーヘッド」を採用しています。

モーター駆動方式の「モーターヘッド」であり、電動の「回転ブラシ」でじゅうたん・カーペットのゴミを強力にかき取ります。しかし軽く押すだけでヘッドが前進する「自走機能」は未搭載となっています。

グリップは従来品と同じ「新らくわざグリップ」であり、人間工学に基づくデザインで握りのカーブに丸みを持たせた「らくわざフリーグリップ」ではありません。さらに延長管の先端にLEDライトを内蔵した｢ワイドピカッとブラシ」も省略されています。

また4機種の中で唯一、ゴミを発見してお知らせする「ゴミ残しまセンサー」を搭載しません。それ故、ゴミの量と床質に合わせてパワーを自動調節する機能もありません。結果として「エコモード」における消費電力量の削減率は約44％にとどまっています（上位機種は約52％）

他の機能・性能に関しては上位機種と同じ仕様になっています。

機能・性能

本体モーターは新開発の「エクストラパワーモーター」を採用しています。これは強力な「ネオジム磁石」を使用しており、従来品のモーターと同じ出力を持ちながら約100グラムの軽量化を実現しています。

延長管には軽く丈夫な「グラスファイバー素材」を使用しています。素材の強度が増したことで直径が従来品より3.5ミリ細い「26ミリ」に改良されました。またホースの根元が回転して横転しにくい「ねじれんホース」も、直径が2ミリ細い「38ミリ」に再設計されています。

さらにヘッドと延長管を取り外すと、先端に毛ブラシが付いた「2WAYブラシ」に変化するので、すき間や溝の掃除に便利です。

集じん方式は従来品と同じ「バーティカルトルネードシステム」です。ダストカップ内部でゴミの遠心分離と圧縮を行い、さらに12気筒の小型サイクロンでミクロのゴミを99.9％分離する2段階方式なので、フィルターお手入れの手間が軽減されています。

排気性能に関しては「フラボノイドフィルター」「脱臭フィルター」「排気清浄フィルター」の3重構造でありクリーンな排気を実現しています。またメンテンナンスについても排気清浄フィルターを本体後部から簡単に引き出して取り外せるので便利です。

「ecoモード」ボタンを押すと作動する省エネ機能については、ヘッドが浮くと6秒後に運転を一時停止する「節電アイドリング機能」を搭載しています。

また付属品は「すき間ノズル」と「お手入れブラシ」の2点となっています。

製品仕様