ダイソンは、新型サイクロン掃除機「DC63」シリーズを発表しました。本体質量2.75キロの軽量ボディに「2 Tier Radial(ティアーラジアル)サイクロン テクノロジー」を搭載。2層に配置された24個のサイクロンでゴミを強力に分離します。
ラインナップは「DC63 モーターヘッド コンプリート」「DC63 モーターヘッド」「DC63 タービンヘッド」の3機種。主な違いは「クリーナーヘッド」「付属品」となっています。
家電量販店の発売日は2014年4月17日(木)。ダイソンオンラインストアでの販売価格は、「DC63 モーターヘッド コンプリート」が税別93,800円、「DC63 モーターヘッド」が税別83,800円、「DC63 タービンヘッド」が税別74,800円です(2014年4月9日時点)
→ ダイソン DC63 モーターヘッド コンプリートの比較と評判
→ ダイソン DC63 モーターヘッドの比較と評判
→ ダイソン DC63 タービンヘッドの比較と評判
目次
ダイソン DC63 モーターヘッド コンプリート
DC63シリーズの最上位機種。基本性能は「DC63 モーターヘッド」と同じですが、他のモデルにはないアタッチメントが4点付属します(タングルフリータービンツール・カーボンファイバーソフトブラシツール・リーチアンダーツール・フトンツール)。本体カラーは「ニッケル」、サイクロン部分は「ブルー」です。
ダイソン DC63 モーターヘッド
DC63シリーズの中位機種。クリーナーヘッドはモーター駆動式の「モーターヘッド」です。基本性能は「DC63 モーターヘッド コンプリート」と同じですが、付属品が「コンビネーションノズル」のみとなります。本体カラーは「ニッケル」、サイクロン部分は「レッド」です。
ダイソン DC63 タービンヘッド
DC63シリーズの下位機種。クリーナーヘッドは風力式の「タービンヘッド」です(回転ブラシは空気の力で回ります)。付属品は「コンビネーションノズル」のみ。本体カラーは「サテンフューシャ」、サイクロン部分は「ブルー」です。
ダイソン「DC63」シリーズは2013年3月に発売された「DC48」シリーズの後継機種です。最大の特徴は性能アップしたサイクロンシステムです。
コードレススティッククリーナー「DC62」とハンディクリーナー「DC61」から採用された「2 Tier Radial Cyclone(ツーティアーラジアルサイクロン)」を搭載。
「DC48」シリーズの「Radial Root Cyclone(ラジアルルートサイクロン)テクノロジー」と比べると、サイクロンの数が10個から24個に増加しており、より強力にゴミと空気を遠心分離できるようになりました。
またモーターは「DC48」と同じ毎分最大10万1000回転の「ダイソン デジタルモーターV4」を採用しています。さらに新開発のアタッチメントとして「リーチアンダーツール」と「カーボンファイバーソフトブラシツール」が用意されています(DC63 モーターヘッド コンプリートに付属)
→ ダイソン公式サイト
→ ダイソンが新型キャニスター掃除機「DC63」を発表――2層のサイクロンで「フィルターに頼りすぎない」 – ITmedia LifeStyle
ダイソン DC63シリーズの感想
今回発表された「DC63」シリーズは、2013年モデルの「DC48」シリーズをベースにしたマイナーチェンジ品のような印象です。
本体サイズは「DC63」「DC48」の両方とも変らないので、おそらく同じ筐体と使用していると思われます。しかしサイクロンシステムが2層式の「2 Tier Radial Cyclone」に更新されたことで、ゴミと空気の遠心分離性能はかなり向上しているはずです。
単純にサイクロンクリーナーとしての性能を比べるならば「DC48」より「DC63」の方が高性能といえるでしょう。もちろんメリットだけではなくデメリットもあると思います。
たとえば従来品の「DC48」シリーズは40%の静音化をセールスポイントにしていましたが、「DC63」シリーズは運転音の低減と音質の改善のみに触れており具体的な数値は公表されていません。
サイクロンを小型化すると遠心分離性能が向上しますが、その分、気流の乱れや風切音が発生しやすくなります。したがって「DC63」シリーズは「DC48」シリーズより音が大きくうるさい製品だと思います。
元々ダイソンの掃除機は「音の静かさ」より「遠心分離性能」を重視しており、国内メーカー製のサイクロン式掃除機と比べるとかなり音は大きめです(メーカー非公表ですが、おそらく65~70デシベル程度だと思います)したがって静かな掃除機をご希望の方にはダイソン製品は余りお勧めできません。購入前にデモ機等を動かしてよく検討されたほうが良いでしょう。
またダイソン製品に共通する短所として「高価格」が挙げられます。最上位モデルの「DC63 モーターヘッド コンプリート」は税別93,800円で販売されており、国産サイクロン掃除機のプレミアムモデルの2倍近い価格となっています。
他社をリードするサイクロンシステムやスタイリッシュなデザインなどダイソンならではの魅力も多いのですが、キャニスター型掃除機にそれだけの価値を見出せるかがダイソン購入の決め手になると思います。