シャープ、プラズマクラスターサイクロン掃除機の2014年モデル4機種を発表

News タイトル画像 サイクロン掃除機のニュース

News タイトル画像

《水洗いできるパワーヘッドと新型サイクロン機構を採用》

シャープは、プラズマクラスターサイクロン掃除機の2014年モデル4機種を発表しました。商品ラインナップは「EC-VX600」「EC-LX600」「EC-PX600」「EC-FX60T」となります。

業界初となる丸ごと水洗い可能な「パワーヘッド」を「EC-VX600」と「EC-LX600」に採用。また8つの小型サイクロンで遠心分離性能を高めた「2段階遠心分離サイクロン」を「EC-LX600」「EC-PX600」「EC-FX60T」の3機種に搭載しています。

発売日は2014年9月18日(木)。店頭予想価格は「EC-VX600」が80,000円前後、「EC-LX600」が60,000円前後、「EC-PX600」が40,000円前後、「EC-FX60T」が30,000円前後です。

→ シャープ スクリュープレスサイクロン EC-VX600の比較と評判
→ シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-LX600の比較と評判
→ シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-PX600の比較と評判
→ シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-FX60Tの比較と評判

目次

2014年型プラズマクラスターサイクロン掃除機の概要

2014年型のセールスポイントは、水洗いできる「パワーヘッド」「2段階遠心分離サイクロン」の採用です。

これまでのパワーヘッドはモーターを内蔵しているため、「回転ブラシ」以外は水洗いできませんでした。2014年型の「洗えるパワーヘッド」は、ヘッドの「モーターユニット」を取り外して丸ごと水洗いできる構造を採用しています。これによりヘッドを常に清潔に保てます。

また新開発の「2段階遠心分離サイクロン」は、ダイソンや東芝の一部機種と同様に、ダストカップ内部と8気筒の小型サイクロンによる2段階でゴミと空気を分離します。大半のゴミを「旋回気流」で遠心分離する「フィルターレスサイクロン」方式に進化したことで、ダストカップ上部の「プリーツフィルター」が不要になり、お手入れが簡単になりました。

さらに新登場の布団掃除専用アタッチメント「ふとんパワーヘッド」は、パワーヘッドから取り外したモーターユニットを取り付けて使用します。「ふとんクリーナー」のように強力な振動でホコリやダニのふん・死がいを叩き出し除去できます。

シャープ スクリュープレスサイクロン EC-VX600

2013年モデル「シャープ スクリュープレスサイクロン EC-VX500」の後継機種。本体カラーは「ゴールド系」です。

丸ごと水洗い可能な「洗えるパワーヘッド」を搭載。ヘッドの前進をサポートする「自走パワーアシスト」を備えています。

本体質量3.4キロ、標準質量4.9キロ。騒音を抑える「ハイブリッドサイレンサーシステム」によって運転音は「54dB~約49dB」に抑えられています。

集じん方式は遠心分離とフィルターを併用する「スクリュープレスサイクロン」です。ゴミを約1/15に圧縮する「スクリューフィン」、フィルターのゴミを振動で落とす「センサー自動クリーンメカ」を備えています。集じん容積は「0.35L」です。

0.3μm~10μmの微細なホコリを99.999%キャッチする「フッ素加工ULPAクリーンフィルター」を採用。また「高濃度プラズマクラスター7000」をダストカップ内部に放出して静電気によるゴミの付着を抑えます。

省エネ機能の「エコ掃除」「節電アイドリングストップ」は消費電力を最大約45%削減します。また布団のホコリやダニを振動で叩き出す「ふとんパワーヘッド」が付属します。

シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-LX600

「2段階遠心分離サイクロン」搭載のハイグレードモデル。本体カラーは「レッド系」「ゴールド系」の2種類です。

ヘッドは水洗い可能な「洗えるパワーヘッド」です。軽く押すだけで前進する「自走パワーアシスト」搭載。本体質量2.9キロ、標準質量4.5キロ。運転音は「65~約61dB」です。

0.3μm~10μmの粒子を99.99%キャッチする「ULPAクリーンフィルター」「抗菌・消臭・高性能プリーツフィルター」「Ag+アレルディフェンスフィルター」を採用。

「プラズマクラスターイオン発生ユニット」を搭載しており、ダストカップ中心部にイオンを放出してゴミの付着を抑制します。また「エコ掃除」「節電アイドリングストップ」で消費電力を最大約40%削減します。

シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-PX600

「2段階遠心分離サイクロン」搭載のスタンダードモデル。本体カラーは「ピンク系」です。

ヘッドは自走機能付き「モーター駆動パワーヘッド」です。本体質量2.9キロ、標準質量4.3キロ。運転音は「65~約61dB」です。

床の種類や掃除動作に合わせてパワーを自動調節する「エコ掃除」、吸込口が浮くと自動停止する「節電アイドリングストップ」により消費電力を最大約40%削減します。

ダストカップ中心部にイオンを放出して汚れを抑える「プラズマクラスターイオン発生ユニット」を搭載。「抗菌・消臭・高性能プリーツフィルター」「Ag+アレルディフェンスフィルター」を内蔵しており、0.3μm~10μmのホコリを99%キャッチします。

シャープ 2段階遠心分離サイクロン EC-FX60T

「2段階遠心分離サイクロン」搭載のエントリーモデル。本体カラーは「レッド系」です。

ヘッドは吸気で駆動する「タービンヘッド」です。本体質量2.9キロ、標準質量4.2キロ。運転音は「66~約61dB」です。

プラズマクラスターをダストカップ中心部に放出する「プラズマクラスターイオン発生ユニット」を搭載。「抗菌・消臭・高性能プリーツフィルター」「Ag+アレルディフェンスフィルター」で、0.3μm~10μmのホコリを99%キャッチします。

2014年型プラズマクラスターサイクロン掃除機の感想

今回発表された2014年型のプラズマクラスターサイクロン掃除機は、何とも「ちぐはぐ」な印象です。

シャープ製のサイクロンクリーナーは、これまで遠心分離とフィルターを併用する「ハイブリッドサイクロン」方式を採用してきましたが、今回からダストカップにフィルターを内蔵しない「フィルターレスサイクロン」方式に移行しました。

フィルターレスサイクロン方式は「遠心力」で大半のゴミを分離するので、モーターを保護するフィルターが汚れにくく吸引力が長持ちするメリットがあります。しかし「2段階遠心分離サイクロン」は、なぜかプレミアムモデルの「スクリュープレスサイクロン EC-VX600」には採用されず、ワンランク下の機種のみに搭載されています。

さらに本体デザインも従来品の流用なので、サイクロン機構が一新されたのにも関わらず、あまり新しくなった印象を受けません。しかも小さな筐体に無理やりサイクロン機構を搭載しているため、小型サイクロンの数は「8気筒」にとどまっています(ちなみに「東芝 トルネオV」は12気筒、「ダイソン DC63」は24気筒です)

2014年モデルの中で、最もお買い得感があるのは「2段階遠心分離サイクロン EC-LX600」だと思います。集じん方式は新型の「2段階遠心分離サイクロン」「洗えるパワーヘッド」が付属します。排気性能についても「ULPAクリーンフィルター」を採用しており申し分ありません。

反対に「スクリュープレスサイクロン EC-VX600」は、店頭予想価格が80,000円前後の最高級仕様ですが、最も重要な「集じん方式」が旧式の「スクリュープレスサイクロン」なので他の機種と比べて見劣りする印象を受けます。

→ プラズマクラスターサイクロン掃除機 2機種を発売(シャープ株式会社)
→ 丸洗い可能な吸込口でヘッドを清潔に保てるサイクロン式掃除機 – シャープ(マイナビニュース)

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました