「東芝 トルネオV VC-S312(TOSHIBA TORNEO V VC-S312)」は東芝の小型サイクロン掃除機「TORNEO V(トルネオ ヴイ)」シリーズのエントリーモデルです。
ゴミを検知してパワーを自動調節する「ゴミ残しまセンサー」と一部の付属品を省略して価格を抑えた製品です。自走式の「イオンカーボンヘッド」を搭載しています。
後継機種はありません(2014年型は「東芝 トルネオV VC-SG314」です)
目次
製品情報
東芝 TORNEO サイクロンクリーナー VC-S312(P) メタリックピンク VC-S312(P)
「トルネオV VC-S312」は、トルネオVシリーズ(VC-SG512・VC-SG412・VC-S312)の入門機種であり、最も安い価格で販売されています。ボディカラーは「メタリックピンク(VC-S312-P)」と「シルバー(VC-S312-S)」の2種類が用意されています。
上位機種「VC-SG412」との主な違いは「ゴミ残しまセンサーの省略」「本体カラー」です。
ゴミ残しまセンサーとは、ゴミの有無をグリップのLEDランプでお知らせする機能です。ゴミが多い時はパワーを強く、ゴミがなくなるとパワーを弱くして節電します。「VC-S312」にはこの機能がないため、節電能力は最大約44パーセントとされています(「VC-SG412」は最大約52パーセントです)
「ゴミ残しまセンサー」以外の機能・性能は「VC-SG412」と同じです。
サイクロンシステムは、大小2種類のサイクロンを2層式に配置した「バーティカルトルネードシステム」と呼ばれるものです。これは下段のダストカップ部分で「旋回気流」を発生させて遠心分離とゴミの圧縮を同時に行います。目に見えないハウスダストは、上段に置かれた12気筒の「小型サイクロン」で除去する仕組みで、粒子径0.5ミクロン以上の微細なチリを約99.9パーセントキャッチできるそうです。
また遠心分離のみでゴミを除去する「フィルターレスサイクロン」方式なので、お手入れの手間も少なくなっています。
ヘッドはモーター駆動の「イオンカーボンヘッド」です。ブラシの回転力で前進をアシストする自走機能を搭載。じゅうたん・カーペットでも軽く押すだけで使えます。「マイナスイオンプレート」と「Agブラシ」の効果でフローリングに付着したホコリを拭き上げます。
また「抗菌ブラシ」が採用されており、床の菌まで除去可能です。また約6.5センチのすき間に入る「床ピタ設計」、左右に90度曲がる「くるピタヘッド」、外すだけで「すき間ブラシ」「手元ブラシ」に変化する「2WAYブラシ」など、便利機能を満載しています。
本体・延長管・ヘッドにカーボン素材を使用して大幅な軽量化を実現。手になじむ「新らくわざグリップ」の効果で、ヘッドの押し引きや方向転換がしやすくなっています。
節電対策については「ecoモード」として、「節電アイドリング機能」と呼ばれる床ブラシの自動停止装置を搭載しています。
お手入れに関しては、ヘッドの回転ブラシや排気用フィルターをワンタッチで取り外して水洗い可能です。ダストカップには、傷つきにくくする「UVコーティング」、静電気によるホコリの付着を抑える「帯電防止剤」が採用されています。
付属品は「すき間ノズル」と「お手入れブラシ」の2点となっています。
評判・レビュー
長所
「VC-S312」は、国産サイクロンクリーナーの中でも希少な「フィルターレスサイクロン」です。
サイクロンとフィルターを併用する「ハイブリッドサイクロン」と比べて吸引力が落ちにくく、お手入れの手間もかからないのが特長です。国内メーカー製でなるべく安価なサイクロン掃除機が欲しい人におすすめしたい製品です。
短所
「トルネオV」シリーズは非常にコンパクトですが、その代わり吸音材が少なく音が漏れやすいため、他社のハイエンドモデルと比べて「音」が若干大きく感じられます。購入前にお店でデモ機を動かして音を聞いて見たほうが良いでしょう。
製品仕様
発売年月 | 2012年9月 |
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メーカー | 東芝 |
型番 | VC-S312(P) メタリックピンク VC-S312(S) シルバー |
サイクロン方式 | フィルターレスサイクロン |
ヘッド・ノズル | 自走式モーターヘッド(イオンカーボンヘッド) |
本体寸法 | 幅22センチx奥行き32.2センチx高さ26.7センチ |
本体質量 | 本体のみ:3.3キロ(付属品含む:4.7キロ) |
吸込仕事率 | 200W~約50W |
消費電力 | 850W~約300W |
運転音 | 64dB~約58dB |
集じん容積 | 0.4リットル |
コードの長さ | 5メートル |