ダイソン DC63 タービンヘッド DC63TH

「ダイソン DC63 タービンヘッド DC63TH」はサイクロン掃除機「DC63」シリーズの下位機種です。

吸気で回転ブラシを駆動する「タービンヘッド」を搭載。球形のボディで操作性を向上させた「Ball テクノロジー」、24個の小型サイクロンで遠心分離する「2 Tier Radial サイクロン」、高性能「HEPAフィルター」の採用など基本的な性能は上位機種と同じです。

後継機種は「ダイソン CY25TH Dyson Ball Turbinehead」です（2016年10月発売）

製品情報

Dyson DC63 タービンヘッド DC63TH ダイソン サイクロン式クリーナー (タービンブラシ)　掃除機

「ダイソン DC63 タービンヘッド（Dyson DC63 Turbinehead）」は2014年4月に発売されたサイクロン式クリーナー「DC63」シリーズ（DC63COM・DC63MH・DC63TH）のエントリーモデルです。

ハイグレードモデル「ダイソン DC63 モーターヘッド コンプリート」、スタンダードモデル「ダイソン DC63 モーターヘッド」との違いは「本体カラー」「重量」「ヘッド」「付属品」となります。

まず本体カラーについては、上位2機種が「ニッケル」をベースにサイクロン部分のラインで色分けしているのに対して、「DC63 タービンヘッド」はサイクロン全体がパープル系に塗装された「サテンフューシャ/ブルー」を採用しています。

重量については3機種の中で最も「標準質量」が軽い4.84キロとなっています。標準質量とは「本体・ヘッド・パイプ・ホースの合計」で、後述するヘッドの違いが影響していると思われます。

ヘッドは「タービンヘッド」を搭載しています。これは吸気で駆動する「回転ブラシ」を備えておりモーターは内蔵していません。したがって上位機種の「モーターヘッド」より軽く取り回しやすいメリットがあります。

またモーターヘッドと同様にカーボンファイバー素材のブラシを採用しており、静電気を抑えてフローリングのゴミを引き剥がす効果があります。しかし電動式のモーターヘッドに比べると回転力が弱いので、カーペット・絨毯など毛足の長い床からゴミをかき出す性能は若干劣ります。

付属品については「ダイソン DC63 モーターヘッド」と同じく「コンビネーションノズル」が同梱されています。これは2WAYタイプの隙間ノズルで、用途に合わせて先端のブラシを出したり引っ込めたりして使用できます。

ただし「DC63 モーターヘッド コンプリート」に付属する「タングルフリータービンツール」「カーボンファイバーソフトブラシツール」「リーチアンダーツール」「フトンツール」は省略されています。

他の掃除機能と性能については上位2機種とほぼ共通です。

サイクロンシステムは、2012年発売の「DC46」シリーズで初めて採用された2層式サイクロン（32 Root Cyclone テクノロジー）を進化させた「2 Tier Radial（ティアーラジアル）サイクロン」を採用しています。

これは名前の通り、円錐型の「粉体分離器（Cyclone）」を「二層（2 Tier）」に重ねて「放射状（Radial）」に配置しています。

具体的な仕組みを解説すると、まず最初に「クリアビン（ダストケース）」内で大きなゴミを遠心分離します。中サイズのゴミは「シュラウド（Shroud）」と呼ばれるメッシュ状のカバーで除去されます。さらに小さなゴミは24個の小型サクロンで遠心分離される構造です。

大半のゴミは遠心分離で除去されますが、わずかに残ったミクロサイズのハウスダストはモーターを保護する「プレモーターフィルター」と「ポストモーターフィルター」で分離され、きれいな空気のみが後部から排気されます。

ちなみ「プレモーターフィルター」は半導体工場や病院の手術室で使われる「HEPAフィルター」であり、0.3μm以上の粒子を99.97%以上キャッチします。またお手入れに関しては「1年一度」の水洗いでOKです（ポストモーターフィルターは洗浄・交換不要です）

製品仕様