「ダイソン UP15SP Dyson Small Ball(スモールボール)」は2016年10月に発売されたアップライト型掃除機です。
縦長のボディに19個の小型サイクロンを搭載。付属のアタッチメントとホースで細部の掃除にも対応。コード式なので掃除時間に制限はありません。
「ダイソン UP15SP Dyson Small Ball(スモールボール)」の実売価格は50,000円前後です。
目次
製品情報
ダイソン サイクロン式掃除機 ダイソン スモールボール【Dyson Small Ball】UP15SP
「ダイソン UP15SP Dyson Small Ball(スモールボール)」は、英国の家電メーカーDysonの日本法人「ダイソン株式会社(本社:東京都千代田区)」が2016年10月に発売したアップライト型掃除機です。
アップライト型は欧米で普及しているタテ型の掃除機です。ヘッドと本体の間にホースがないので吸引力が強く砂埃やペットの毛も強力に吸い込むので靴を脱がない海外の住宅環境で重宝されているそうです。
しかし本体とヘッドが一体化しているためサイズが大きく重量も重いのであまり日本では広まっていません。
「UP15SP」の本体カラーは「ニッケル&パープル/パープル」の1種類のみ。付属品は「コンビネーションノズル、ステアツール」の2点です。
ダイソン V8 フラフィ SV10FF(Dyson V8 Fluffy SV10FF)との違いを比較
ダイソンのコードレスクリーナー「ダイソン V8 フラフィ SV10FF(Dyson V8 Fluffy SV10FF)」と「UP15SP」の違いを比較してみましょう。
「ダイソン V8 フラフィ SV10FF」は2016年5月に発売されたコードレス掃除機です。
「SV10FF」は充電式バッテリーを採用しているので電源コードはありません。しかし「UP15SP」はコード式なので5メートルの電源コードを使用します。さらに重量も大きな違いがあり「SV10FF」の標準質量2.61キロに対して「UP15SP」は5.42キロと2倍以上も重くなっています。
ただし「SV10FF」は充電式なので約5時間の充電時間が必要です。さらに連続使用時間も最大約40分に制限されています。一方「UP15SP」はコード式なので使用時間の制限はありません。
サイクロン方式は2機種とも同じ「2 Tier Radial サイクロンテクノロジー」なのですが、小型サイクロンの数が異なっています。「UP15SP」の19気筒に対して「SV10FF」は15気筒なので「UP15SP」のほうが遠心分離性能が高く吸引力も落ちにくくなっています。
ヘッドはどちらもモーター駆動式です。「UP15SP」の「セルフアジャストクリーナーヘッド」は床の素材に合わせて吸引力と密着性を調整する機能を持っており、カーペットや絨毯のような毛足の長い床面に適しています。
「SV10FF」が装備する「ソフトローラークリーナーヘッド」は大型のフェルト製回転ブラシでゴミを巻き込むように吸い取るのが特長で、猫砂のような固形物、髪の毛やペットの毛に強いそうです。また床面を傷めにくいメリットもあります。
付属品ですが「UP15SP」には「コンビネーションノズル、ステアツール」、「SV10FF」には「収納用ブラケット、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ミニモーターヘッド」が同梱されています。
「UP15SP」はパイプを取り外すと伸縮するホースが内蔵されていて、付属のアタッチメントを先端に取り付けて掃除することができます。一方「SV10FF」はパイプとヘッドを取り外すとハンディクリーナーに変身します。
比較項目 | UP15SP | SV10FF |
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発売年月 | 2016年10月 | 2016年5月 |
本体カラー | ニッケル&パープル/パープル | イエロー |
クリーナーヘッド | セルフアジャストクリーナーヘッド | ソフトローラークリーナーヘッド |
サイクロン方式 | 2 Tier Radial サイクロンテクノロジー | 2 Tier Radial サイクロンテクノロジー |
本体製品サイズ | 幅280*奥行き360*高さ806mm | 幅135*奥行き333*高さ210mm |
収納時の製品サイズ | 幅280*奥行き360*高さ806mm | 幅250*奥行き1244*高さ224mm |
本体質量 | 4.84kg | 1.58kg |
標準質量 | 5.42kg | 2.61kg |
集じん容積 | 未公表 | 未公表 |
消費電力 | 850W | 未公表 |
吸込仕事率 | 未公表 | 未公表 |
運転音 | 未公表 | 未公表 |
電源方式 | コード式 | 充電式(使用時間は最大約40分) |
コード長さ | 5.7m | 充電器:1.8m |
付属品 | コンビネーションノズル、ステアツール | 収納用ブラケット、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ミニモーターヘッド |
ダイソン CY25AF Dyson Ball Animal+Fluffyとの違いを比較
ダイソンのキャニスター型掃除機「ダイソン CY25AF Dyson Ball Animal+Fluffy(ダイソンボール アニマル プラス フラフィ)」と「UP15SP」の違いを比較してみましょう。
2機種ともダイソン製のサイクロンクリーナーですが「CY25AF」はキャニスター型、「UP15SP」はアップライト型となっています。
標準質量はどちらも5~5.5キロなのですが、キャニスター型の「CY25AF」は本体とヘッド・パイプ・ホースが分離しているので、掃除中に動かす部分の重量は約2.5キロに抑えられています。一方「UP15SP」はヘッドと本体が一体化しているので掃除中にも約5.5キロを動かす必要があります。
サイクロン方式は両方とも「2 Tier Radial サイクロンテクノロジー」です。しかし「UP15SP」は19気筒の小型サイクロンを備えているので、ゴミと空気の遠心分離性能が高く吸引力の低下が起こりにくくなっています。またアップライト型はキャニスター型と比べてヘッドと本体の距離が短く吸引力も強く感じられると思います。
ヘッドはどちらもモーター駆動式ですが「CY25AF」には2種類のヘッド(ソフトローラークリーナーヘッド、ダイレクトドライブクリーナーヘッド)が付属するので掃除する場所に合わせてヘッドを変えられます。
付属品も「CY25AF」のほうが豊富です。4種類のアタッチメント(タングルフリータービンツール、カーボンファイバーソフトブラシツール、リーチアンダーツール、フトンツール)が同梱されていて、棚の上や家具の隙間など「UP15SP」が苦手とする場所の掃除にも対応しています。
比較項目 | UP15SP | CY25AF |
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発売年月 | 2016年10月 | 2016年10月 |
本体カラー | ニッケル&パープル/パープル | ニッケル&レッド/ブルー |
クリーナーヘッド | セルフアジャストクリーナーヘッド | ソフトローラークリーナーヘッド、ダイレクトドライブクリーナーヘッド |
サイクロン方式 | 2 Tier Radial サイクロンテクノロジー | 2 Tier Radial サイクロンテクノロジー |
本体製品サイズ | 幅280*奥行き360*高さ806mm | 幅205*奥行き385*高さ250mm |
収納時の製品サイズ | 幅280*奥行き360*高さ806mm | 幅250*奥行き696*高さ720mm |
本体質量 | 4.84kg | 2.75kg |
標準質量 | 5.42kg | ソフトローラークリーナーヘッド装着時:5.22kg ダイレクトドライブクリーナーヘッド装着時:5.16kg |
集じん容積 | 未公表 | 未公表 |
消費電力 | 850W | 1150W |
吸込仕事率 | 未公表 | 未公表 |
運転音 | 未公表 | 未公表 |
コード長さ | 5.7m | 5m |
付属品 | コンビネーションノズル、ステアツール | タングルフリータービンツール、カーボンファイバーソフトブラシツール、リーチアンダーツール、フトンツール |
パナソニック MC-SU3100G スティックタイプ掃除機との違いを比較
パナソニック スティックタイプ掃除機 ワイドイオンパワフルノズルタイプ レッド MC-SU3100G-R
パナソニックのアップライト型掃除機「MC-SU3100G」と「UP15SP」の違いを比較してみましょう。
「MC-SU3100G」は2012年12月に発売された商品です。元々はアップライト型が主流のイギリスで先行発売され好評だったことから日本市場にも導入された経緯があります。
どちらもアップライト型の掃除機なのでデザインもよく似ています。
両方とも標準質量が5キロを超えておりかなり重い掃除機だと言えるでしょう。残念ながら階段の昇り降りや狭い場所の掃除には不向きです。
しかし「MC-SU3100G」のヘッドは「自走機能」を備えています。これはブラシのかき上げる力を利用してノズルを前進させる機能です。またヘッドの基部に直径6センチの大型ローラーを設けており軽い力で動かせるよう工夫されています。
一方でサイクロン方式に関しては「UP15SP」と比べて「MC-SU3100G」は見劣りします。パナソニックの掃除機で採用されている「パワープレスサイクロン」を搭載しているのですが、これはサイクロンによる遠心分離とプリーツフィルターを併用する「ハイブリッドサイクロン方式」です。
ハイブリッドサイクロンは大きなゴミを遠心分離で除去、微細なゴミはフィルターで除去という仕組みなので、大半のゴミを遠心分離で除去するフィルターレスサイクロンよりも吸引力の低下が起こりやすくなっています。
吸引力が落ちた時はフィルターを掃除する必要があります。一応お手入れを簡単にするために「手動除じん機構」と呼ばれるフィルタークリーニング機構を搭載しているのですが、ダイソンに比べるとお手入れの回数が多くなり手間がかかります。
ただし「MC-SU3100G」の市場価格は20,000円前後なので「UP15SP」の半額以下で購入できます。
比較項目 | UP15SP | MC-SU3100G |
---|---|---|
発売年月 | 2016年10月 | 2012年12月 |
本体カラー | ニッケル&パープル/パープル | レッド |
クリーナーヘッド | セルフアジャストクリーナーヘッド | ワイドイオンパワフルノズル |
サイクロン方式 | 2 Tier Radial サイクロンテクノロジー | パワープレスサイクロン |
本体製品サイズ | 幅280*奥行き360*高さ806mm | 幅300*奥行き335*高さ1045mm |
本体質量 | 4.84kg | 未公表 |
標準質量 | 5.42kg | 5.0kg |
集じん容積 | 未公表 | 0.5L |
消費電力 | 850W | 950W |
吸込仕事率 | 未公表 | 260W |
運転音 | 未公表 | 約69dB |
コード長さ | 5.7m | 5m |
付属品 | コンビネーションノズル、ステアツール | ペタすき間ノズル、延長管一体型すき間ノズル |
感想・評価
こちらの「UP15SP」は「Dyson Small Ball(スモールボール)」という商品名とは裏腹で日本人には「大きく・重く・使いにくい」のでお勧めできません。
アップライト型の掃除機には「ホースを通さずゴミを直接吸い取るので吸引力が強い」「コード式なので掃除時間に制限がない」というメリットがあります。
しかし「本体が非常に大きく重い」というデメリットがあるので、狭くて階段の昇り降りも多い日本の住宅環境には不向きです。
もしも購入を検討している人がいるのであれば、事前に家電量販店のデモ機を使ってみて、大きさ・重さ・使い勝手を確認されたほうが良いでしょう。
ダイソンの掃除機に興味がある人には、軽く使いやすい「コードレス掃除機」か吸引力が持続する「キャニスター型掃除機」をおすすめします。
製品仕様
仕様項目 | UP15SP |
---|---|
発売年月 | 2016年10月 |
メーカー | ダイソン |
型番 | UP15SP(ニッケル&パープル/パープル) |
JANコード | 5025155026618 |
サイクロン方式 | 2 Tier Radial サイクロン (フィルターレスサイクロン) |
ヘッド・ノズル | セルフアジャストクリーナーヘッド(モーターヘッド) |
本体サイズ | 本体製品サイズ:幅280*奥行き360*高さ806mm 収納サイズ:幅280*奥行き360*高さ806mm |
重量 | 本体質量:4.84キロ 標準質量:5.42キロ |
吸込仕事率 | 未公表 |
消費電力 | 850W |
運転音 | 未公表 |
集じん容積 | 未公表 |
コードの長さ | 5.7m |
付属品 | コンビネーションノズル、ステアツール |