「日立 ごみダッシュサイクロン CV-SD8」は日立が販売するサイクロン掃除機です。
ブルーのカラーリングが変化したものの基本仕様は2015年型と共通です。コード式の「フィルターお手入れ機構」、エアー駆動式の「パワフルエアーヘッド」を装備しています。
「日立 ごみダッシュサイクロン CV-SD8」の実売価格は20,000円前後です。
目次
製品情報
日立 サイクロン式クリーナー(タービンブラシ) ブルー【掃除機】HITACHI ごみダッシュサイクロン CV-SD8-A
「日立 ごみダッシュサイクロン CV-SD8」は「日立アプライアンス株式会社(本社:東京都港区)」が販売するキャニスター型のサイクロン掃除機です。
日立の「ごみダッシュサイクロン」は「たつまきサイクロン」という商品を受け継いで10年以上も販売され続けているロングセラーシリーズです。
本体カラーは「ブルー(A)」の1種類のみ。付属品は「すき間用吸口、お手入れブラシ、アタッチメント、ティッシュペーパー(ダストケース装着)1枚」の4点です。
日立 2段ブーストサイクロン CV-SD100との違いを比較
「日立 2段ブーストサイクロン CV-SD100」と「CV-SD8」の違いを比較してみましょう。赤い文字は機能・性能が優れている項目です。
比較項目 | CV-SD8 | CV-SD100 |
---|---|---|
本体カラー | ブルー | フレッシュピンク |
サイズ | 長さ330*幅255*高さ219mm | 長さ358*幅230*高さ275mm |
重量 | 本体質量3.9kg、標準質量5.4kg | 本体質量2.9kg、標準質量4.4kg |
吸込仕事率 | 620W~約100W | 340W~約40W |
消費電力 | 1,170W~約240W | 840W~約180W |
運転音 | 65~約60dB | 59~約55dB |
集じん容積 | 0.4L | 0.25L |
ヘッド | パワフルエアーヘッド | ごみハンターヘッド |
壁際吸引 | 前・左右きわ取り | きわぴたスイングシャッター |
パイプ | ワンタッチズームパイプ | サッとズームパイプ |
ホース | - | スマートホース |
サイクロン方式 | ごみダッシュサイクロン | 2段ブーストサイクロン |
省エネ機能 | - | ecoこれっきり運転(中・弱) |
捕集率 | - | 約99% |
排気方法 | - | 分散上方排気 |
付属品 | すき間用吸口、お手入れブラシ、アタッチメント、ティッシュペーパー(ダストケース装着)1枚 | サッとハンドル、すき間用吸口、お手入れブラシ、アタッチメント、ティッシュペーパー(ダストケース装着)1枚 |
「CV-SD100」はワンランク上の「2段ブーストサイクロン」シリーズなので「吸込仕事率」と「集じん容積」を除く全ての項目で「CV-SD8」より高性能です。
ただし吸込仕事率に関しては「CV-SD8」のほうが「CV-SD100」より約2倍も大きくなっています。これだけ見ると「CV-SD8」のほうが吸引力が強力に思えますが実態は違います。
「CV-SD8」は一応サイクロン掃除機に分類されていますが、実際にはフィルターが目詰りしにくいよう気流を工夫したフィルター式掃除機だと思います。
「サイクロン(Cyclone)」には色んな意味があるのですが、ダイソンなどのサイクロン掃除機では「粉体分離器(ふんたいぶんりき)」という意味で使われています。
粉体分離器は遠心力を利用して固体が混じった気体から個体と気体を分離する装置です。ダイソン創業者のジェームズ・ダイソン氏は製材工場の屋根にある木くずと空気を分離する粉体分離器(サイクロン装置)を見て掃除機に応用するアイデアを思いついたそうです。
一方でサイクロンにはインド洋などで発生する熱帯低気圧(台風、ハリケーンも含む)という意味もあります。ご存知のとおり台風は渦を巻いているのですが「CV-SD8」の「ごみダッシュサイクロン」も吸い込んだ空気を「立体フィルター」で曲げて台風のような旋回気流を発生させます。
こうすると吸い込んだゴミがフィルターの外側に溜まるので、フィルターの中央を空気が通りやすく目詰りを抑える効果があるとされています。しかし掃除を繰り返すとダストケースにゴミが溜まりフィルターも汚れるので「ごみダッシュサイクロン」の効果にも限界があります。
そこで最初から吸込仕事率を大きめに設定しておいてフィルターが目詰りしても強引に空気が抜けるようにして吸引力の低下を抑えています。「CV-SD8」の吸込仕事率がやたらと高いのは、それだけ目詰りしやすく吸引力が長続きしないという証拠でもあるわけです。
日立 2段ブーストサイクロン CV-SD90との違いを比較
「日立 2段ブーストサイクロン CV-SD90」と「CV-SD8」の違いを比較してみましょう。赤い文字は機能・性能が優れている項目です。
比較項目 | CV-SD8 | CV-SD90 |
---|---|---|
本体カラー | ブルー | ブラック |
サイズ | 長さ330*幅255*高さ219mm | 長さ358*幅230*高さ275mm |
重量 | 本体質量3.9kg、標準質量5.4kg | 本体質量2.9kg、標準質量4.2kg |
吸込仕事率 | 620W~約100W | 330W~約40W |
消費電力 | 1,170W~約240W | 840W~約180W |
運転音 | 65~約60dB | 59~約55dB |
集じん容積 | 0.4L | 0.25L |
ホース | - | スマートホース |
サイクロン方式 | ごみダッシュサイクロン | 2段ブーストサイクロン |
捕集率 | - | 約99% |
排気方法 | - | 分散上方排気 |
「CV-SD90」も「CV-SD100」と同じ「2段ブーストサイクロン」を搭載しているため、ほとんどの項目で「CV-SD8」より高性能になっています。
ただしヘッドはどちらも同じエアー駆動式の「パワフルエアーヘッド」なので、ゴミをかき取る能力はそれほど違いがないと思います。
「CV-SD90」は大きなゴミを遠心分離で除去しているので「CV-SD8」より捕集率が高く排気がきれいです。少しでも排気にこだわる人は「CV-SD90」を選んだほうが良いでしょう。
日立 ごみダッシュサイクロン CV-SC8との違いを比較
従来品(2015年型)となる「日立 ごみダッシュサイクロン CV-SC8」と「CV-SD8」の違いを比較してみましょう。
比較項目 | CV-SD8 | CV-SC8 |
---|---|---|
発売年月 | 2016年8月 | 2015年8月 |
本体カラー | ブルー | ブルー |
「CV-SC8」と「CV-SD8」の違いは本体カラーの配色のみで他は一切変更がありません。
それどころか2014年型の「日立 ごみダッシュサイクロン CV-SA8」、2013年型の「日立 ごみダッシュサイクロン CV-SY8」、2012年型の「日立 ごみダッシュサイクロン CV-SW8」を比べてみるとブルーの配色が変化しただけで仕様の変化はありません。
したがって日立の「ごみダッシュサイクロン」シリーズに関しては、わざわざ最新型を選ぶ必要は無いと思います。
感想・評価
こちらの「日立 ごみダッシュサイクロン CV-SD8」は2015年型のマイナーチェンジ品です。
ただし前述したようにブルーの配色が変更になっただけで、機能・性能が改良されたわけではありません(説明書に載らない小さな改良はあるのかもしれません)
それならわざわざ新製品を出さずに従来品を売り続ければ良いような気もしますが、新しい商品を出し続けないと家電量販店の売り場を確保できない事情があるのだと思います。
製品仕様
仕様項目 | CV-SD8 |
---|---|
発売年月 | 2016年8月 |
メーカー | 日立 |
型番 | CV-SD8-A(ブルー) |
JANコード | 4549873001593(ブルー) |
サイクロン方式 | ごみダッシュサイクロン(擬似サイクロン) |
ヘッド・ノズル | パワフルエアーヘッド(タービンヘッド) |
本体サイズ | 長さ330*幅255*高さ219mm |
重量 | 本体質量3.9kg、標準質量5.4kg(本体・ホース・パイプ・ヘッドの合計質量) |
吸込仕事率 | 620W~約100W |
消費電力 | 1,170W~約240W |
運転音 | 65~約60dB |
集じん容積 | 0.4L |
コードの長さ | 5m |
付属品 | すき間用吸口、お手入れブラシ、アタッチメント、ティッシュペーパー(ダストケース装着)1枚 |