パナソニック エアシス MC-SXD430

「パナソニック エアシス MC-SXD430（Panasonic Airsis MC-SXD430）」はパナソニックが販売するサイクロン掃除機です。

旧三洋電機が開発した空間清浄サイクロン「エアシス」シリーズの2014年モデル。フルモデルチェンジにより20パーセントの軽量化を実現。「空気清浄モード」「ハウスダスト発見センサー」を搭載。ヘッドは「パワフル自走ノズル」です。

「パナソニック エアシス MC-SXD430」の実売価格は60,000円前後です。

製品情報

パナソニック サイクロン掃除機 ホワイト MC-SXD430-W

「エアシス MC-SXD430」は、「空間清浄サイクロン」というコンセプトで開発されたキャニスター型のサイクロン掃除機です。「高性能ULPAフィルター」の採用、空気を循環させてホコリを舞い上げない「エアブロック+エアシス気流」、約10分間の運転で空気をきれいにする「空気清浄モード」など、クリーンな排気にこだわった設計が特長です。

元々は「サンヨー（SANYO）」ブランドで販売されていましたが、2011年に三洋電機がパナソニックの完全子会社となったため、現在はパナソニックブランドでの販売となっています。

付属品は「すき間用ノズル」「ペタすき間ノズル」「ふとん用ノズル」「つぎ手パイプ」「ホース掛け」「お手入れブラシ」の6点です。

2013年モデル「エアシス MC-SXD420」との主な違いは「サイズ」「重量」「吸込仕事率」「消費電力」「運転音」「ヘッド」「ハウスダスト発見センサー」「エコナビ」「フィルタークリーニング機能」「付属品」です。

デザインのフルモデルチェンジに伴い、サイズは「幅」と「高さ」が小さくなりましたが「奥行き」が約7センチ長くなっています。重量は従来品より約20パーセント軽くなりました（本体質量を900グラム軽量化）。さらに運転音も静かになっています（3デシベル減少）。一方、吸込仕事率の最高値は大きく低下しています（従来品より230W低下）

ヘッドはモーター駆動式の「パワフル自走ノズル」です。これは他のパナソニック製サイクロン掃除機でも採用されているもので、ヘッドのスイッチを踏むと親ノズルと子ノズルに分離する「親子のノズル」、「LEDナビライト（子ノズル）」などの機能を搭載しています。

2013年モデルまでのエアシスは「隅とり逆立ちパワーブラシ」という独特なヘッドを採用していましたが、2014年モデルからパナソニック設計のヘッドに変更されたため、「ガバどり機能」「逆立ち機能」などサンヨー時代から継承されていた数々の機能が廃止されています。しかし市販の「お掃除シート」を取り付けてフローリングの拭き掃除ができる「ウェット拭き機能」だけは唯一受け継がれています。

また「ハウスダスト発見センサー」と「エコナビ」の搭載も大きな変更点です。

ハウスダスト発見センサーは、その名の通りミクロサイズのホコリやチリをセンサーで検出してお知らせする機能です。一方「エコナビ（ECONAVI）」とは、パナソニックの家電製品に搭載される省エネ機能であり、ハウスダスト発見センサーが検出したゴミの量に合わせてパワーを自動コントロールします。

掃除システムは「ツインサイクロン式」となります。これはダストボックス内に整流板を設置して空気の流れを空気を2方向に分離。発生した旋回気流により吸気の経路が確保され、フィルターの目詰りを抑えてパワーを長持ちさせます。

しかしダイソン・東芝・三菱のような「フィルターレスサイクロン」と異なりサイクロンシステムによる「遠心分離」を行わないことからも、実質的には紙パックレス掃除機に分類される「擬似サイクロン」タイプのシステムです。

擬似サイクロン掃除機はフィルターが目詰りすると吸引力が低下するので定期的なメンテナンスが欠かせません。旧モデル「MC-SXD420」はフィルターに付着したチリを振動で落とす「フィルター自動クリーニング機能」搭載していましたが、本機はダストボックスの「チリ落としレバー」を自分で動かす「フィルター手動クリーニング機能」に変更されています。

ちなみにテレビ通販大手の「ジャパネットたかた」では、本機をベースとする限定商品「エアシス MC-JPX1」を販売しています。これは“ジャパネットオリジナル”と呼ばれており、ハンドル周辺のデザインとカラーリングが異なります。また一部の付属品も省略されています。

製品仕様