「日立 パワーブーストサイクロン CV-SD700」は日立が販売するサイクロン掃除機です。
2016年型「パワーブーストサイクロン」の上位モデル。モーターとサイクロンの改良により軽量化と吸込仕事率が向上。壁際のゴミを吸引できる「きわぴた構造」を採用しています。
「日立 パワーブーストサイクロン CV-SD700」の実売価格は48,000円前後です。
目次
製品情報
CV-SD700-R 日立 サイクロン式クリーナー パワーブーストサイクロン ルビーレッド
「日立 パワーブーストサイクロン CV-SD700」は「日立アプライアンス株式会社(本社:東京都港区)」が販売するキャニスター型のサイクロン掃除機です。
2016年型「Power Boost Cyclone(パワーブーストサイクロン)」シリーズの上位機種。最上位機種の「CV-SD900」と機能・性能が共通です。
本体カラーは「ルビーレッド(R)」の1種類のみ。付属品は「曲がるロング吸口、ワイドブラシ、パッとブラシ、すき間用吸口、サッとハンドル、お手入れブラシ、アタッチメント」の7点です。
日立 パワーブーストサイクロン CV-SD900との違いを比較
2016年型の最上位機種「日立 パワーブーストサイクロン CV-SD900」と「CV-SD700」を比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「付属品」のみとなります。他の機能・性能は同じであり「CV-SD700」は最上位機種の「CV-SD900」から「電動ふとん吸口」を外して価格を抑えた商品となっています。
本体カラー
「CV-S900」の本体カラーは「ルビーレッド(R)」「シャンパンゴールド(N)」の2種類です。また「CV-S900」はダストケースと延長管にもカラーリングが施されていて華やかな印象になっています。
付属品
「CV-S900」には布団掃除専用のアタッチメント「電動ふとん吸口 G-DF5」が付属します。「CV-SD700」も電動ふとん吸口に対応していますが、別売部品として購入する必要があります。別売の電動ふとん吸口は実売価格8,000円前後で販売されています。
日立 パワーブーストサイクロン CV-SD300との違いを比較
2016年型の中位機種「日立 パワーブーストサイクロン CV-SD300」と「CV-SD700」を比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「吸込仕事率」「運転音」「フィルター」「捕集率」「付属品」です。
本体カラー
「CV-SD300」の本体カラーは「シャンパンゴールド(N)」の1種類のみです。またダストケースは塗装されていますが車輪は黒い樹脂のままとなっています。
吸込仕事率
「CV-SD300」の吸込仕事率は410W~約60Wとなります。「CV-SD700」は440W~約60Wなので最大値が20W小さいことになります。
運転音
「CV-SD300」の運転音は57~約52dBです。一方「CV-SD700」は54~約49dBなので3デシベルも音が静かです。
フィルター
「CV-SD300」のフィルターは「クリーンフィルター、抗菌フィルター、一般フィルター」の3種類で構成されています。しかし「CV-SD700」のフィルターは「クリーンフィルター、アレルオフフィルター(抗菌加工)、高集じんフィルター、一般フィルター」の4種類となっています。
捕集率
フィルター性能の違いは捕集率にも影響しており、「CV-SD300」の捕集率は99.9%ですが、「CV-SD700」の捕集率は約0.1%高い99.999%とされています。
付属品
「CV-SD300」の付属品は「パッとブラシ、すき間用吸口、サッとハンドル、お手入れブラシ、アタッチメント」の5点です。
「CV-SD700」に付属する「曲がるロング吸口、ワイドブラシ」は省略されています。
日立 パワーブーストサイクロン CV-SD200との違いを比較
2016年型の下位機種「日立 パワーブーストサイクロン CV-SD200」と「CV-SD700」を比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「ヘッド」「ホース」「グリップ」「吸込仕事率」「運転音」「フィルター」「捕集率」「省エネ機能」「付属品」となります。
本体カラー
「CV-SD200」の本体カラーは「フレッシュピンク(P)」の1種類のみです。またカラーリングされているのは本体のみで「ヘッド・延長管・グリップ・本体ハンドル・車輪」はシルバーか黒い樹脂のままとなっています。
ヘッド
「CV-SD200」のヘッドは幅26cmの「ごみハンターヘッド」です。残念ながら「CV-SD700」の「ジェット吸引スマートヘッド」が装備する「ジェット吸引機構」「4方向吸引機構」はありません。
またヘッドの「パワフル自走機能」も省略されています。さらにジェット吸引スマートヘッドが搭載する「きわぴた構造」は「きわぴたスイングシャッター」に変更されています。
ホース・グリップ
「CV-SD700」のホースは「カーボンライト」と呼ばれるカーボン繊維強化プラスチック製です。しかし「CV-SD200」のホースは通常のPVC製です。またグリップも握りやすい「かるワザグリップ」ではなく下位機種と同タイプの簡略形になります。
吸込仕事率
「CV-SD200」の吸込仕事率は400W~約60Wです。「CV-SD700」の440W~約60Wに比べると最大値が40Wも小さくなっています。
運転音
「CV-SD200」の運転音は57~約52dBです。一方「CV-SD700」は54~約49dBなので3デシベルも音が大きいことになります。
フィルター
「CV-SD200」のフィルターは「クリーンフィルター、抗菌フィルター、一般フィルター」の3種類なので「CV-SD700」の4種類に比べると簡略化されています。
捕集率
「CV-SD200」の捕集率は99.9%とされています。「CV-SD700」の捕集率は99.999%なので約0.1%程度のホコリを取り逃す可能性があります。
省エネ機能
「CV-SD200」の省エネ機能は吸引力とブラシの回転力を自動調節して節電する「ecoこれっきり運転」となります。
しかしパワーの切替が「中・弱」の2段階となっており、「CV-SD700」の「強・中・弱」と比べて細かい調節ができないため省エネ能力が劣っています。
また「CV-SD700」が搭載する「アイドリング&ストップ機能」は省略されています。
付属品
「CV-SD200」の付属品は「すき間用吸口、サッとハンドル、お手入れブラシ、アタッチメント」の4点です。「CV-SD700」に付属する「曲がるロング吸口、ワイドブラシ、パッとブラシ」は省略されています。
日立 パワーブーストサイクロン CV-SC700との違いを比較
2015年型の上位機種「日立 パワーブーストサイクロン CV-SC700」と「CV-SD700」を比較してみましょう。
主な違いは「本体カラー」「重量」「きわぴたスイングシャッター」「サッと収納」「ダストケース」「吸込仕事率」「運転音」「付属品」となります。
本体カラー
「CV-SC700」の本体カラーは「ディープレッド(R)」「ディープシャンパン(N)」の2種類です。その名の通り「CV-SD700」に比べると色が濃く艶が少ないように感じられます。
重量
「CV-SC700」の重量は本体質量3.6kg、標準質量5.2kgであり「CV-SD700」より100グラム重くなっています。これは「CV-SD700」のモーターとサイクロン機構が軽量化されたことが影響しています。
きわぴたスイングシャッター
「CV-SC700」のヘッドには「きわぴたスイングシャッター」という機能があります。
これは日立製の掃除機がかなり前から採用している機能でヘッドの前部にプラスチック製のシャッターが付いています。ヘッドを動かすとシャッターが前後に動いてゴミをかきとる仕組みです。
一方「CV-SD700」は「きわぴた構造」という新機能を搭載しています。これはヘッドの前側を壁につけると前側から底面に向かって空気が流れる構造で壁際のゴミが吸い取りやすくなる効果があります。
サッと収納
「CV-SC700」には「サッと収納」と呼ばれる収納方法があります。これは手元操作部を外してパイプに引っ掛けて収納できる方式です。
しかし使用頻度が少なかったのか「CV-SD700」ではサッと収納が廃止されています。
ダストケース
「CV-SC700」のダストケースはフィルターカバーを開ける時にボタンを押しながら右にスライドさせてロックを解除する必要がありました。しかし「CV-SD700」はボタンを押すだけで開くように改良されています。
また「CV-SC700」の内筒フィルターをお手入れする場合、内筒キャップが装着された状態で取り外す必要があったので細部の掃除に手間がかかりました。しかし「CV-SD700」は内筒フィルターを引き抜くだけで全体の掃除ができるようになっています。
吸込仕事率
「CV-SC700」の吸込仕事率は430W~約60Wであり最大値が「CV-SD700」より10W小さくなっています。
運転音
「CV-SC700」の運転音は55~約50dBです。一方で「CV-SD700」はヘッド・サイクロンの低騒音化設計により運転音が54~約49dBに改良されています。
付属品
「CV-SC700」の付属品は「曲がるロング吸口、ワイドブラシ、クルッとブラシ、サッとハンドル、お手入れブラシ、すき間用吸口、アタッチメント」の7点です。
「CV-SD700」の付属品もほぼ同じですが「クルッとブラシ」が新型の「パッとブラシ」に変更されました。
感想・評価
こちらの「日立 パワーブーストサイクロン CV-SD700」は2015年型パワーブーストサイクロンのマイナーチェンジ品です。
旧モデルの上位機種「CV-SC700」との主な違いは「重量・吸込仕事率・運転音」で、後はダストケース内の内筒フィルターが取り外しやすくなる等の細かい改良だけとなっています。
吸込仕事率や運転音も微妙な差なので普通に使うだけでは違いがわからないと思います。2015年型の「CV-SC700」は実売価格37,000円前後なので値段を優先して選んでも良いと思います。
ちなみに最上位機種の「CV-SD900」には「電動ふとん吸口 G-DF5」が同梱されています。値段がほとんど同じならば「CV-SD900」のほうがお得なので市場価格を比較した上で購入したほうが良いでしょう。
製品仕様
発売年月 | 2016年7月 |
メーカー | 日立 |
型番 | CV-SD700-R(ルビーレッド) |
JANコード | 4902530132519(ルビーレッド) |
サイクロン方式 | パワーブーストサイクロン(ハイブリッドサイクロン) |
ヘッド・ノズル | ジェット吸引スマートヘッド(自走式モーターヘッド) |
本体寸法 | 長さ336*幅240*高さ290mm |
本体質量 | 本体質量:3.5kg 標準質量:5.1kg(本体・ホース・パイプ・ヘッドの合計質量) |
吸込仕事率 | 440W~約60W |
消費電力 | 960W~約190W |
運転音 | 54~約49dB |
集じん容積 | 0.4L |
コードの長さ | 5m |
付属品 | 曲がるロング吸口、ワイドブラシ、パッとブラシ、すき間用吸口、サッとハンドル、お手入れブラシ、アタッチメント |