日立パワーブーストサイクロン CV-SC300 | サイクロン掃除機比較NAVI

《2015年型「パワーブーストサイクロン」の下位モデル》

「日立パワーブーストサイクロン CV-SC300」は2015年型「パワーブーストサイクロン」シリーズの下位モデルです。

「排気フィルター」「付属品」をシンプルにして価格を抑えています。ヘッドは上位機種と共通の「ジェット吸引スマートヘッド」です。

製品情報

「日立パワーブーストサイクロン CV-SC300」は、日立が販売するプレミアムクラスのサイクロン掃除機「パワーブーストサイクロン」の下位モデルです。

付属品は「クルッとブラシ」「サッとハンドル」「お手入れブラシ」「すき間用吸口」「別売り部品接続用アタッチメント」の5点です。

2014年型となる「CV-SA300」との違いは「本体カラー」「重量」「吸込仕事率」「消費電力」「ヘッド」「水洗い対応」となります。

本体カラーは2015年型と2014年型の両方とも「レッド(R)」「シャンパン(N)」の2色です。しかし2015年型は本体ハンドルがブラックになるなど微妙な違いが見られます。

本体・ホース・パイプ・ヘッドの合計質量となる「標準質量」は、本機が「5.1キロ」、2014年モデルは「5.0キロ」であり約100グラム増えています。

吸込仕事率は本機が「410W～約60W」、2014年型は「400W～約50W」であり、2015年型のほうが約10Wパワーアップしています。反対に消費電力は、本機が「960W～約190W」、2014年型は「950W～約190W」なので約10W増えてしまいました。

ヘッドは本機が「ジェット吸引スマートヘッド」、2014年型は「4方向吸引スマートヘッド」です。ジェット吸引スマートヘッドは、従来品をベースに「ジェット吸引機構」を追加した最新ヘッドであり、気密性を高めたうえでヘッドの動かしやすさも考慮しています。

またダストケースの水洗い対応も、部品点数を従来品より少なくすることで簡単になっています。

上位機種となる「CV-SC500」との違いは「本体カラー」「重量」「吸込仕事率」「捕集率」「排気フィルター」「付属品」です。

本体カラーは本機が「レッド」「シャンパン」、上位機種は「ディープブルー」「ディープシャンパン」です。

重量は、本機が「本体質量3.5キロ（標準質量5.1キロ）」、上位機種は「本体質量3.6キロ（標準質量5.2キロ）」であり、本機のほうが約100グラム軽くなっています。

吸込仕事率は、本機が「410W～約60W」、上位機種は「420W～約60W」なので、本機のほうが約10W小さくなっています。

ハウスダストの捕集率は、本機が「99.9％」、上位機種は「99.999％」であり性能差が見られます。これは内蔵する排気フィルターの違いが原因です。

本機は「クリーンフィルター」「抗菌フィルター」「一般フィルター」の3種を搭載していますが、上位機種は「クリーンフィルター」「アレルオフフィルター（抗菌加工）」「高集じんフィルター」「一般フィルター」の4種類を内蔵しており高性能です。

また付属品についても、本機に同梱されていない「ワイド曲が～るロング吸口」が上位機種には付属しています。

エントリーモデルとなる「CV-SC300」の長所は上位機種と共通する機能です。

たとえば「ヘッド」「ホース」「延長管」「省エネ機能」は上位2機種と同じであり、下位モデルとはいえ見劣りしません。

最も大きな違いは「排気フィルター」ですが、捕集率は「99.9％」を確保しており十分以上の性能です。

「CV-SC300」の短所は、集じん方式が旧式の「パワーブーストサイクロン」であることです。

パワーブーストサイクロンは、大きなゴミを遠心分離、小さなゴミはダストケース内のフィルターで除去する「ハイブリッドサイクロン方式」です。

しかし他社の高級モデルは大半が「フィルターレスサイクロン方式」を採用しており、フィルター清掃の手間が格段に少なくなっています。

したがって本機を購入される際には、同じ価格帯のフィルターレスサイクロン掃除機と比較したほうが良いでしょう。