「日立 2段ブーストサイクロン CV-SW7000(HITACHI 2 Boost Cyclone CV-SW7000)」は日立が販売するサイクロン式クリーナーのハイエンドモデルです。
ヘッド・パイプを軽量化した「カーボンライト」、細く軽い「スマートホース」を採用。モーター駆動方式の「ワイドごみハンターヘッド」を搭載しています。
後継機種は「日立 2段ブーストサイクロン CV-SY7000」です(2013年7月発売)
製品情報
HITACHI 2段ブーストサイクロン クリーナー CV-SW7000-R
「2段ブーストサイクロン CV-SW7000」は、日立製キャニスター型サイクロン掃除機のフラグシップ機です。
ボディカラーは「ルビーレッド(CV-SW7000-R)」と「シャンパン(CV-SW7000-N)」の2色。本体とヘッドの塗装部分に、傷・退色に強い「UVメタリックコーティング」が施されています。
また同じボディを持つ3機種(CV-SW7000・CV-SW5000・CV-SW3000)の中で、この機種のみ「自動フィルターお手入れ機構」「分散上方排気」を搭載しています。
本機のサイクロンシステムは、吸い込んだゴミやホコリの大半をフィルターで分離する「擬似サイクロン」方式です。
ダストカップに「遠心分離」と「ゴミ圧縮」のスペースを設けた「2段ブーストサイクロン」を採用していますが、遠心分離したゴミは結局フィルターを通るので、サイクロン室で旋回気流を発生させる意味がどれ程あるのか疑問です。
実際、本機の吸込仕事率は、フィルターが目詰りしても吸引力が落ちにくいように、約470Wと高く設定されています(ちなみにダイソンは約170Wしかありません)
日立としても多少の後ろめたさがあるのか、サイクロンシステムではなく「使いやすさ」を商品の特長としてアピールしています。
例えばヘッドとパイプには「カーボン繊維強化プラスチック」が採用されています。これにより従来品と比べて約13パーセントの軽量化を実現したそうです(カーボンライト)。またホース部分も、内径を小さくし潤滑剤を配合した硬質樹脂を採用することで、従来品より約17パーセントも軽くなっています(スマートホース)。
ヘッドは、モーター駆動で自走する「ワイドごみハンターヘッド」です。ヘッドの高さを8センチに抑えた「ペタリンコ構造」、左右に90度曲がる「クルッとヘッド」により狭い場所も掃除しやすくなっています。また「かるふきブラシ」と名付けられた回転ブラシには、拭き専用の毛が配合されており、フローリングに付着した菌も除去できるそうです。
ダストボックスには、ボタンを押すとフタが開いて捨てやすい「ごみダッシュ」機能、電源をオフにすると、自動でフィルターを振動させてチリを落とす「自動フィルターお手入れ機構」を搭載。フィルターの上に市販のティッシュペーパーをセットすると、お手入れが簡単になるとされていますが、この機能自体は随分前からある仕組みです。しかもティッシュを使うと吸込仕事率が約5W落ちてしまいます。
他メーカーのハイグレード製品と比べて吸込仕事率が高い製品ですが、ヘッド・サイクロン室・モーターを静音化することで、運転音は約53dBに抑えられています。また排気についても、3種類のフィルター(クリーンフィルター・アレルオフフィルター・高集じんフィルター)で、ハウスダストを99.999パーセントキャッチできると発表されています。
省エネ機能として、最大75パーセント節電できる「ecoこれっきり」運転を搭載。床の種類・ヘッドの動きに合わせてパワーを自動調整、ヘッドを止めると一時停止する「アイドリング&ストップ機能」の組み合わせにより、節電効果を高めています。
「2段ブーストサイクロン CV-SW7000」本体の他に、「ワイド曲が~るロング吸口」「クルッとブラシ」「サッとハンドル」「お手入れブラシ」「すき間用吸口」「すき間用吸口ホルダー」「アタッチメント(別売吸口接続用)」、「ティッシュペーパー(ダストケース装着)1枚」が付属します。
製品仕様
発売年月 | 2012年7月 |
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メーカー | 日立 |
型番 | CV-SW7000-R(ルビーレッド) CV-SW7000-N(シャンパン) |
サイクロン方式 | 擬似サイクロン |
ヘッド・ノズル | 自走式モーターヘッド(ワイドごみハンターヘッド) |
本体寸法 | 幅26.8センチx奥行き40.5センチx高さ31.3センチ |
本体質量 | 本体のみ:4.9キロ(付属品含む:6.5キロ) |
吸込仕事率 | 470~約50W |
消費電力 | 1,000~約200W |
運転音 | 53~約48dB |
集じん容積 | 0.4リットル |
コードの長さ | 5メートル |