《小さく静かなDC48シリーズのモーターヘッドモデル》
「ダイソン DC48 モーターヘッド DC48MH(Dyson DC48 Motorhead)」はダイソンが日本市場向けに開発したキャニスター式サイクロン掃除機です。
新開発の小型モーターを搭載。大幅な小型軽量化・静音化を実現。モーター駆動式の「モーターヘッド」が付属します。
後継機種は「ダイソン DC63 モーターヘッド」です(2014年4月発売)
目次
製品情報
Dyson キャニスター掃除機 DC48MHSP
「ダイソン DC48 モーターヘッド DC48MH」は2011年に発売された「DC36シリーズ」の後継機種です。ボディカラーは「アイアン/サテンフューシャ」「アイアン/サテンパープル」の2色から選べます。
「DC48 モーターヘッド」本体の他に、フトンツール、ソフトブラシツール、フレキシブル隙間ノズル、タングルフリータービンツールが付属します。
DC48MHのセールスポイント
「DC48MH」は従来品よりコンパクトになっています。小型化できた最大の理由は「ダイソンデジタルモーターV4」と呼ばれる新開発の小型モーターです。
このモーターは、最先端の炭素繊維技術で作られた「結合ネオジム磁石」と毎分10万回転の「9枚羽根インペラー」で構成されており世界最小クラスにも関わらず1150Wの高出力を誇ります。
このモーターにより「DC48 モーターヘッド」の本体重量は2.8キロ、大きさも「ダイソン DC46」と比べて30パーセントの小型化を達成しています。
また「ダイソン DC26」で不評だった運転音の大きさも改善されています。
前述のダイソンデジタルモーターV4を採用した結果、空気の経路をより長く複雑な構造にして音を分散させることが可能になりました。
この他にモーター全体を「モーター格納シェル」と呼ばれるラバーケースで包み音と振動を遮断、高域音や排気音を吸収する「吸音フェルト」や「フォーム材」の採用、小型サイクロンを二重構造にする等、細かい改良を積み重ねた結果、従来品より40パーセントも運転音が小さくなり音質も改善しているそうです。
さらにモーター内蔵の「クリーナーヘッド」も吸気経路をシンプルにすることで騒音の発生を抑えています。ヘッドの付け根には球形の「V-Ballテクノロジー」を採用。自由な角度に動くため容易に操作できます。回転ブラシには「カーボンファイバー素材」が採用されフローリングにこびり付いたホコリを効率よく取り除きます。
本体には「Dyson Ball テクノロジー」と呼ばれるボール型ボディを採用。モーター、フィルター、排気口、電源コードを低重心に配置して小回りが効き転倒しにくい設計です。
サイクロンシステムは「ダイソン DC36」にも使用された「Radial Root Cyclone(ラジアルルートサイクロン)テクノロジー」を採用しています。
「32 Root Cyclonet(ルートサイクロン)テクノロジー」を搭載する「ダイソン DC46」と比べてサイクロンの数が少ないため、ゴミの遠心分離性能は若干弱くなっています。それ故、プレモーターフィルターの水洗いは「1年に一度」とされています(従来品は3~4年に一度)
ダイソン DC48 タービンヘッドとの違いを比較
同時発売の「ダイソン DC48 タービンヘッド」との違いを比較してみましょう。
主な違いは「ヘッドの種類」「重量」「タングルフリータービンツール」「本体カラー」となっています。
「DC48 モーターヘッド」には、モーター駆動でブラシを回転させる「モーターヘッド」が付属します。ヘッドに小型モーターを内蔵するので風力式の「DC48 タービンヘッド」より約100グラム重くなっています。
また本機のみ「タングルフリー タービンツール」が付属します。これはDC46シリーズで初めて採用されたアタッチメントで、吸気口から取り込んだ空気で2つの楕円形ブラシを回転させる小型ヘッドです。それぞれのブラシが逆方向に回るので髪の毛や糸くずが絡みにくく、ソファーやカーペットのような布製品の掃除に便利です。
通販専用モデルについて(DC48MHSFMO・DC48MHSFMO)
テレビショッピングの「ジャパネットたかた」や「ショップチャンネル」等で「ダイソン DC48 モータヘッド サテンフューシャ DC48MHSFMO」および「ダイソン DC48 モータヘッド サテンパープル DC48MHSPMO」という商品を販売しています。
こちらは本体カラーも付属品もベースモデルと全く同じ商品であり違いは「型番」のみとなっています。ちなみに末尾の「MO」は「Mail Order(通信販売)」の略なのだそうです。
感想・評価
長所
高い吸込性能とクールなデザインがダイソンの特長です。フィルターに頼らないサイクロンシステムは、目に見えないチリまで除去できるのでフィルターのお手入れも年1回で済みます。ブラシを電力で回転させるモーターヘッドは、絨毯やカーペットの奥に入り込んだゴミも確実に掃除できます。
短所
従来品より静かになった「DC48」ですが残念ながら国産メーカーのハイエンド機と比べるとかなり大きな音がします。あくまで「ダイソンの中では静かな製品」と考えたほうが良いでしょう。また国産サイクロン掃除機に装備される「自走ヘッド」「省エネ機能」「ゴミ検知機能」などはありません。10万円近い高価格もウィークポイントです。
さらにダイソンの回転ブラシは素材が硬めなのでフローリング等の傷が目立つ床では気を使うかもしれません。「強/弱」でパワーを変えられるので気になる人は「弱」で掃除したほうが良さそうです。
Dyson キャニスター掃除機 DC48MHSF
製品仕様
発売年月 | 2013年3月 |
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メーカー | ダイソン |
型番 | DC48MHSF(アイアン/サテンフューシャ) DC48MHSP(アイアン/サテンパープル) |
サイクロン方式 | フィルターレスサイクロン |
ヘッド・ノズル | モーターヘッド |
本体寸法 | 幅19.3センチ*奥行き36.1センチ*高さ25.3センチ |
本体質量 | 本体のみ: 2.8キロ(付属品含む: 4.95キロ) |
吸込仕事率 | 170W |
消費電力 | 1,150W |
運転音 | 未公表 |
集じん容積 | 0.5リットル |
コードの長さ | 5メートル |