「日立 2段ブーストサイクロン CV-SA90」はサイクロン掃除機「2段ブーストサイクロン」シリーズの下位機種です。
標準質量4.2キロの軽量設計が特長。一部の機能と付属品を省略して低価格を実現。エアー駆動方式の「パワフルエアーヘッド」を搭載しています。
後継機種は「日立 2段ブーストサイクロン CV-SC90」です(2015年8月発売)
目次
製品情報
日立 サイクロン式掃除機 ブラック CV-SA90-K
「2段ブーストサイクロン CV-SA90」は、日立が販売するサイクロン式クリーナーの小型軽量タイプ「2段ブーストサイクロン」シリーズ(CV-SA200・CV-SA100・CV-SA90)のエントリーモデルです。
2013年モデル(CV-SY)には存在しなかった最廉価モデル。本体カラーは「ブラック」です。ちなみに「消費電力」と「運転音」以外のスペックは、2014年1月に発売された販路限定モデル「2段ブーストサイクロン CV-SY50R」とほぼ同じなので後継機種と考えたほうが良いかもしれません。
上位機種との違い
上位2機種(CV-SA200・CV-SA100)との主な違いは「重量」「吸込仕事率」「ヘッド」「延長管」「省エネ機能」「付属品」です。
まず重量は、本体・ホース・パイプ・ヘッドの合計となる「標準質量」が3機種の中で最も軽い「4.2キロ」です。これは後述するヘッドの違いが影響していると思われます。吸込仕事率は最大値が10W小さい「330W~約40W」です。
ヘッドは「パワフルエアーヘッド」を搭載しています。これは吸い込んだ空気の力でブラシを回転させる「エアー駆動式」です。
モーターを内蔵せずヘッド幅も約25センチとコンパクトなので軽く使いやすいのですが、カーペット・じゅうたんのゴミをかき上げる能力は、モーター駆動式の「モーターヘッド」に比べると少々劣ります。
左右90度に曲がる「クルッとヘッド」、約8センチ以上の隙間に入る「ペタリンコ構造」、壁際のゴミを吸い取る「前・左右きわ取り」などの機能を搭載しています。しかし上位機種のヘッドにある「からまん機構」「きわぴたスイングシャッター」「かるふきブラシ」は省略されています。
延長管は長さをワンタッチで調節できる「ワンタッチズームパイプ」です(上位機種は片手で調節できる「サッとズームパイプ」)。また省エネ機能「ecoこれっきり運転」はありません。
付属品は「サッとハンドル」「お手入れブラシ」「すき間用吸口」「アタッチメント」の4点です(「クルッとブラシ」「クルッと切替えブラシ吸口」は省略)
その他の機能・性能については上位2機種と同じ仕様です。
機能・性能
サイクロン機構は従来品と同じ「2段ブーストサイクロン」です。これは「サイクロン室」の入口で気流を加速させてゴミと空気を遠心分離。さらに「ダストケース」の入口で再加速してゴミを圧縮する2段階構造です。
しかし大半のゴミはダストケース内のフィルターで除去することから「擬似サイクロン」方式に分類されるタイプと考えられます。その証拠に数年前までのサイクロン掃除機に見られたフィルターに市販のティッシュペーパーを被せて汚れを抑える機能を備えています。
擬似サイクロン方式はフィルターが目詰りすると吸引力が急激に低下しますが、それを防ぐために電源コードを引くとフィルターが振動してチリを落とす「フィルターお手入れ機構」を採用しています。
排気については「クリーンフィルター」「抗菌フィルター」「一般フィルター」の3段階で汚れた空気をクリーンにします。さらに「分散上方排気」で勢いを弱めて床面のホコリが舞い上がるのを抑制します。
製品仕様
発売年月 | 2014年8月 |
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メーカー | 日立 |
型番 | CV-SA90(K) ブラック |
サイクロン方式 | 2段ブーストサイクロン(擬似サイクロン) |
ヘッド・ノズル | パワフルエアーヘッド(タービンヘッド) |
本体寸法 | 幅23センチ*奥行き35.8センチ*高さ27.5センチ |
本体質量 | 本体のみ:2.9キロ(付属品含む:4.2キロ) |
吸込仕事率 | 330W~約40W |
消費電力 | 840W~約180W |
運転音 | 59~約55dB |
集じん容積 | 0.25L |
コードの長さ | 5m |